コラム

靴が巻き起こす足トラブル!?防ぐ正しい靴選びとは

足のアーチが崩れる危険性

足によく見られるトラブルには、親指の付け根の関節が変形した「外反母趾」、皮膚の角質が厚くなる「タコ」や「ウオノメ」、さらに、爪の変形である「巻き爪」や爪の辺縁が皮膚に食い込む「陥入爪(かんにゅうそう)」などがあります。

このようなトラブルがいくつも同時に起こることが多いのは、アーチ崩れという共通の原因があるためです。

爪のトラブルを起こしている人の足は、立った状態で荷重がかかったときにアーチがつぶれる典型的な「隠れ扁平足」になっている方がほとんどでした。座って足の裏を見ると「土踏まず」がきちんとあるように見えるので、自分が扁平足だとは気づけないものです。当院で扁平足だと指摘すると、みなさんとても驚かれます。

また「隠れ偏平足」と同様に、横のアーチが崩れている「開帳足」になっている方がほとんどです。
「開帳足」とは、5本の指のつけ根を横に結ぶアーチの形が崩れて、足の指が横に広がってしまう状態のことです。
自覚症状が出にくい為放置されやすく、付随して外反母趾や浮指などの足の変形を引き起こします。

足のトラブルが連鎖する

足のトラブルがひとつ起きると、ふたつ、みっつと連鎖するように見つかります。それは足の骨がパズルのピースのようにたくさん集まってできているためです。実は片足でも26個の骨があります。相互に作用し合って足を形成しているからこそ、どこかが崩れると全体も危ぶまれるのです。

さらには骨を結びつける腱や筋肉も同様です。骨に変化があれば筋肉にも変化が起こり、その逆もしかり。筋力の低下から足トラブルも起きます。

よく「激しい運動はしていない。むしろほとんど出歩くことがないのになぜ?」という方の足トラブルは、動かないことによる筋力低下です。やはり適度な運動が大切ということです。

足を守る靴が足トラブルを生む

さて、運動の必要性をお伝えしたところで、必要な靴のお話をしましょう。

私たちの足を守る靴ですが、実は「靴を履く・歩く・選ぶ」といった、普段何気なく行っている生活習慣が、足のトラブルの原因になっています。

脱ぎ履きしやすいからと、靴ひもを結んだまま、もしくは大きめの靴を履いていたり、ヒールの高い靴を履いていると、「偏平足」や「開帳足」の原因になります。

靴は足をぶつけたり、踏まれたり、何かを踏んで傷つかない役目も備えている分、足よりも硬い素材であり、硬い靴に閉じ込められた足は硬い靴に負荷を受ける場合があります。緩めの履き方をすれば、靴の内側に常にコンコン足をぶつけ続けていることになります。ヒールの高い靴であれば、重心がつま先に圧し掛かり、指先を圧迫してしまいます。

実は裸足で過ごす文化の国の人たちはとてもきれいで丈夫な足をしています。足の指の先までしっかりと筋肉を使って地面を捉えている証拠です。靴を履いている私たちは靴に履かされていると言えるでしょう。

次にご紹介する正しい靴の選び方や履き方をご参考に、靴を本当の意味で履きましょう!

”本当に靴を履く”とは?

ではどんな靴の選び方が良いのかについて解説していきます。

そもそも巻き爪になっている患者様の多くは、靴が巻き爪に当たって痛いとおっしゃられる方がいらっしゃいます。
靴に当たって指先に痛みが出たり、足トラブルを起こしやすい主な原因は以下の通りです。

・足の形に合っていない形状の靴
・長さと幅のサイズの合っていない靴(小さかったり、大きすぎたり等)
・かかとの高いヒールやサンダル
・先がとがっている靴
・素材の硬い靴(革靴)
などです。

靴が小さすぎて圧迫された状態、もしくは歩く度に靴の中で足が前後に動いてしまうサイズ等の足に合っていない靴を履いていると、靴と歩く時の衝撃による”外圧”により親指や小指が圧迫されてしまいます。

ではどんな靴が良いのか、靴を選ぶポイントをいくつかご紹介します。

1.締め具合が調整できる靴
歩行時に足と靴をしっかり固定するために、紐やファスナーで締め具合を調節できる靴が望ましいです。飾りのような紐ではなく、スポーツタイプのスニーカーのように足の甲を広く捉えられる面積が必要です。

2.指先にほどよいゆとりのあるサイズ
指先に0.5cm~1cm程度のゆとりがあり、足の横幅も締めすぎない程度のサイズを選びましょう。

3.かかとにフィットしている靴
立っている時、歩く時に土台となるかかとにフィットする靴を選ぶことが大切です。足の甲を固定していてもかかとがフィットしていないと不安定で正しい歩行ができません。

4.土踏まずにフィットする靴
足が前後に滑らないように、土踏まずのアーチにフィットする靴。インソールで調整することもおススメです。

巻き爪を患っている方にはオシャレのためのハイヒール・革靴・パンプスはあまりおススメできません。
仕事のために履かなくてはならない場合も、通勤時などはしっかりと足と靴を固定できる靴に履き替えることをおススメします。

靴紐を結ぶイラスト

特に靴は紐があることが重要で、多少大きめの靴を選んでしまっても固定して足を守ることができます。紐の効果は足がずれ動くことを防止する以外に、歩きやすさも向上させてくれます。中ずれが起こると微妙にワンテンポ遅れて歩を進めることになるのですが、紐のおかげで素足の感覚に近くなります。他に、疲れにくさや転びにくさにも関係してきます。紐の効果に慣れると、反対に紐がないと心配になる。そういう感覚の変化は珍しくありませんよ!

このコラムを読んだら、すぐに靴を見直してみてください。



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東京巻き爪矯正院 練馬院
湯澤 憲司

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〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階

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