コラム

爪の組成と構造|巻き爪予防に知っておこう

爪の部位毎に名称が付いていることや、それぞれの役割をご存じの方はなかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

巻き爪予防のために爪の組成や構造について知っておくことで爪の見方が変わり、「普段からもっと気を付けたい」と考え方が良い方向へ向かっていきます。

ぜひこのコラムで爪の大切さを知り、ネイルケアやメンテナンスをする際にお役立てください。

爪の三層構造について

爪は、実は1枚ではなくて薄い爪が3枚重なって構成されてできるものなのです。爪の3枚全てはタンパク質の1種であるケラチンで構成され、繊維状になっています。

そして重なり方に特徴があります。実は「縦」→「横」→「縦」の順番で繊維が格子状になるように重なっています。爪は硬いものだけれど、柔軟性を持っているのは繊維状の構造から生まれています。

爪の繊維をそれぞれ表面から背爪(トッププレート)、中間爪(ミドルプレート)、腹爪(アンダープレート)と呼びます。

さらにその下には皮下組織の一部である爪床(そうしょう)があり、毛細血管から爪に栄養を与えています。

爪が脆くなってしまう原因

爪が脆くなる原因は水分量であったり、病気に起因したりします。

爪に含まれる水分量は12%〜16%、脂肪量は0.15%〜0.75%程度で、その水分量は環境に左右されます。例えば、冬の季節等の乾燥しやすい時期には、硬く脆くなります。お肌と同じように爪も乾燥しがちなんです。

環境による爪の水分の変動は、要因によって最大で5%〜24%まで変動します。

要因は例えば、「消毒用のアルコール」「洗剤等に含まれる界面活性剤」「マニキュア」「除光液に含まれるアセトン」が挙げられます。

これらの化学薬品はみな脱脂・脱水機能が高く、継続的に接触していると爪から油分・水分を失い、表面が荒れて極端に脆く割れやすくなることがあります。

このご時世消毒の機会が多いですから、マメに保湿剤を使用して爪を守りましょう!

割れ爪の症状・病名

縦に割れやすくなる症状を「爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)」といい、爪の根元まで割れる場合と先端のみ割れる場合があります。また、背爪と中爪が剥離してしまう症状を「二枚爪(にまいづめ)」といいます。

指先を使う仕事をしていると継続的な負荷で割れ爪が起こります。

治したいと考えても負荷が継続していれば完治は難しいものですが、ネイルオイルを使用して爪に潤いを与えたり指サックをするなど物理的に爪を守る必要もあります。

爪の伸びるスピード

爪は爪母のケラチノサイトから作られ、毛髪組織と同じハードケラチンからなり、爪は先端に向かって伸長していきます。成人の手の爪は、1日に約0.1mm、1カ月に約3mmの速さで伸び、足の爪の場合は 1 日に約0.05mm、1カ月で約1.5mm伸びます。

発熱性疾患や感染症、糖尿病、薬剤の影響、出産、亜鉛欠乏症などが原因で爪の成長が一時的に抑制され、横線が発生することがあります。

また、加齢とともに伸長速度は遅くなります。他に伸びが遅くなり変形していく肥厚爪や爪甲鉤彎症がありますが、それらは爪が伸びが厚みに変わっていく状態です。

爪が脆くなる原因

爪が脆くなるのは栄養不足もあります。妊娠や授乳、ダイエットのための食事制限等により「タンパク質」、それ以外にも、「ビタミン」や「ミネラル」などが不足することにより、爪が薄くもろくなって、割れやすくなります。

また、日常的に夜更かしをして慢性的に睡眠不足だったり、紫外線や強めのタイピング、サイズの合わない靴等、爪に与えられる外的要因のストレスにより爪の変形が起きやすくなります。

もともと身体の末端にある爪は栄養が行き渡りにくい場所です。そして外的ストレスを受けやすい場所でもあるため、しっかりとバランスのとれた食事と十分な睡眠を摂るのは、健康的な爪にとっても大事なことです。

東京巻き爪矯正院 練馬院  湯澤憲司



【東京巻き爪矯正院 練馬院】

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〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階

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