コラム

子どもの成長期における足の成長と変化と巻き爪の関係性

子どものうちから巻き爪になるの?と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、当院には子どもの患者様がわずかですが来院されます。

子どもの巻き爪などの足トラブルが引き起こされる原因は、主に成長期における足の変化や靴のサイズが関係しています。

身長は目に見えて変化していきますが、足の成長は目につきにくく、気付かないうちに大きく成長しています。
そんな子どもの成長期における足の成長と変化についてご紹介いたします。

『目次』
子どもの足の成長
子どもの足に合った靴を選ぶ
まとめ

子どもの足の成長

成長期には身長が目覚しく伸びます、その成長を支えるために当然足のサイズも大きくなります。
子どもの足のサイズは、3歳までは半年で1cm、それ以降は12歳〜14歳後ごろまで1年で1cm程度成長していきます。

これだけ成長著しいと、大人の感覚として「え?買い換えたばっかりなのにもう?」と思いますし、お財布事情的にも靴の買い替えは「どうせすぐ大きくなるのだから…」と、大きめの靴を選びがちです。

しかし、足に合わない靴を履くと、歩き方や足の形成に悪影響を与えてしまいます。
靴を選ぶときは、これからご紹介する事を参考にお選びください。

子どもの足にあった靴を選ぶ

「靴が巻き起こす足トラブル!?防ぐ正しい靴選び」でもご紹介させていただきましたが、今回は子どもの成長期の足に合った靴の選び方をご紹介させていただきます。

正しい子どもの足のサイズを知る

大人でも足を測ると自分の思っていたサイズと、実際のサイズが違うことが良くあります。
成長期の子どもの足は前述したように半年から1年で大きく成長します。

そのため3歳までは2~3ヶ月に1回、それ以降は半年に1回は足長、足囲(親指と小指の付け根部分の円周) 、足幅を測り、子どもの成長を把握しましょう。
足の形状と寸法に近い靴は足をサポートし、足の機能を引き出してくれます。

靴の踵がしっかりしている

靴の踵がしっかりしているものは、足の踵を包むように支えることで靴と足を固定することができ、歩行時の姿勢を安定させることができます。

甲の高さが調節できる靴

ベストは靴紐(伸縮性のないもの)ですが、小学校高学年までは子どもでも調節しやすいワンタッチテープ(マジックテープ)をおススメします。
足の甲の高さは個人差がありますので、子どもの足に合せて締められることが重要です。

足と靴を固定することで、靴の中で足が滑ったり脱げたりしないように足趾を曲げて踏ん張る必要が無くなるためハンマートゥの予防になります。

靴の曲がる部分と、足の曲がる部分が近いこと

足趾の付け根と、靴先の曲がる部分が同じ場合は靴と足が同時に動きます。

しかし、靴と足趾の曲がる位置が異なると、靴と足趾の角度に差が出来るため歩くたびに踵が浮いてパカパカするため靴擦れをおこしやすいのです。

また、脱げない様に趾先で靴を抑えることでハンマートウ浮き指、土踏まずなどアーチの低下の原因になることがあります。

爪先に余裕があること

足趾が動きやすいように爪先に余裕寸法、高(指高)さが必要です。
足に体重がかかると、足裏のアーチが足にかかる力を分散させるために靴の中で足趾が前に伸びるための余裕や、足の成長を考えての余裕寸法が必要になります。


余裕寸法 3歳以下は10mm~12mm 3歳以上は14mm~15mmは必要と言われています。
大きすぎて靴の中で足が動いてしまう靴や、靴の中で趾先が圧迫される小さいサイズは外反母趾内反小趾などの足の変形巻き爪陥入爪などの原因にもなります。

靴先の反り(トゥスプリング)が適度にある

子どもの足は大人の足の機能を獲得している途中です。そのため、つまずいたり転倒したりしやすいため適度な指先の反り幅のあるものが歩行の際に靴の先端部分が地面に当たらず、つまずきにくくなり靴のかかとが上がりやすくなります。

しかし、過度な反りは浮き指の原因にもなりますので反り幅は1cm以下をおススメします。

まとめ

子どもの成長期における足の形成は非常に重要で、子どもの足は骨も柔らかく脂肪に包まれているため、痛みを感じにくい場合があります。
そのため、子どもは靴が多少足に合わなくても、なかなか痛みを訴えません。
子どもの足は柔らかいので合わない靴でも足が靴に合わせて変形し、履きこなしてしまうことが多いのです。

実際に当院に来院された子どもの患者様の足のサイズを測ると、履いてきた靴のサイズとほぼ同じ、または履いてきた靴のサイズが合っていても、学校で履いている上履きが小さいことがありました。

足の形成は生涯の歩行や姿勢に影響を与えるため、適切な靴を選び足の成長に合わせてサイズを定期的に確認し、足をしっかり守ってくれる靴選びが重要になり、素足で過ごす時間を増やすことや、運動を通じて足の筋力を発達させバランス感覚を養う運動を取り入れることが大切になります。

また、補正機能のあるインソールを入れることで成長期の子どもの足の土踏まずなどのアーチ形成を適切にサポートし、正しい姿勢や足の発達を促すためのサポートになります。

巻き爪の原因、足や靴の環境まで含めたカウンセリングは「切らない!痛くない!巻き爪矯正院」へお任せください。当院では初回のカウンセリングを大切にし、患者さまの末永い健康生活のためにご助力致します。

東京巻き爪矯正院 練馬院

湯澤 憲司

【東京巻き爪矯正院 練馬院】

練馬駅A2出口より徒歩3分の楽々通院!

〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階

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