コラム

つい切りすぎてしまう爪のお手入れ 深爪トラブルとその症状

深爪とは

深爪とは、爪下皮(そうかひ)を超え爪床(そうしょう)と呼ばれる爪の下のピンク色の皮膚が見えるまで、爪を切ってしまった状態のことです。

私たちの体には軸や支えとなる骨が存在します、骨のおかげで立ったり座ったりする際に姿勢が保たれているのです。
しかし指先などの体の末端は骨の先が皮膚や肉に覆われているため骨が存在しません、その骨のない部分を保護し支えるために爪が存在し、小さい物をつかんだり、歩いたり走り回ることができるのです。

そんな大切な爪を切りすぎてしまう深爪が引き起こすトラブルとその症状についてご紹介いたします。

『目次』
深爪の原因
深爪が原因で引き起こされる症状
巻き爪や陥入爪を切ってはいけない理由
まとめ

深爪の原因

深爪の主な原因は、事故やケガで爪が割れたり剥がれたりしてしまう場合を除いて、爪先の白い部分を普段の爪のお手入れですべて切ってしまう、または切りすぎてしまうことです。

ほかにも爪が乾燥していると爪を切った際に爪の繊維に沿って亀裂が入り割れてしまったり、爪を噛んだり毟ったりしてしまう癖、巻き爪など爪が食い込んでいる痛みを一時的にでも緩和するために爪の角を切ってしまう事などが原因に該当します。

深爪が原因で引き起こされる症状

爪のお手入れでどの程度爪を切っているか、来院された方に聞くとほとんどの方が、爪の白い部分(フリーエッジ)と爪床の境目(黄線)ギリギリまで切るという回答をされます。
深爪を繰り返すことで起こりうる症状をご紹介いたします。

炎症や化膿

当院に来院される方の中には爪を深く切り、切り残しの爪が棘状になることで皮膚を傷つけたり、爪と一緒に爪床を巻き込んで切ってしまい炎症や化膿をおこして来られる方がいらっしゃいます。
指先には神経や毛細血管が多く集まっているため切り残しの棘や、巻き込んで切ってしまうことでそこから菌が入り化膿性爪周囲炎(ひょう疽)を起しやすくなります。

爪甲剥離症

爪を黄線ギリギリまで切るということは、爪切りの刃が爪床と爪甲の隙間に差し込まれることで爪甲と爪床を引き離す動きが行われます。

また、爪甲と爪床の間に隙間が出来ることや、爪下皮が無くなることで爪床が乾燥し剥離しやすくなります。
繰り返し爪を深く切ることで剥離が徐々に進み気づいたら黄線が後退し、白い部分(フリーエッジ)がふえてしまう爪甲剥離症の原因の一つになり、さらに切ることで爪そのものが小さくなってしまいます。

爪甲剥離症についてはこちらもお読みください。
https://xn--w8jx92kiibt91blm4b.jp/nerima/what-is-onycholysis/

巻き爪・陥入爪・爪甲鉤彎症の原因の1つに

爪は爪母から生えてくる際に側爪郭の内側にある側爪溝をガイドとしてこの溝に沿うように指先に向かって伸びていきます。

しかし、繰り返し深爪をすることで本来爪があった場所に爪を保護していた側爪郭が盛り上がり、盛り上がった側爪郭に圧される形で生えてくることで巻き爪の原因や陥入爪の原因の一つとなります。
また、指先の肉が盛り上ることで爪の生育を妨げることになり爪甲鉤彎症の原因の一つになるのです。

巻き爪や陥入爪を切ってはいけない理由

巻き爪や陥入爪の痛みを緩和するために爪が食い込んで痛い部分を斜めに切ってしまう(バイアスカット)話をよく聞きますし、実際来院される方の中にもいらっしゃいます。

確かに痛みの原因である食い込んでいる爪を切ることで一時的にですが、痛みは緩和されます。
しかし、前述したように深爪をすることで側爪郭が盛上り伸びてくる爪を圧迫します、圧迫された爪は巻き込むように伸びることで巻き爪の原因の一つとなり、当然ですがまた陥入します、その痛みの緩和のためにさらに深く爪を切ってしまうという悪循環が始まるのです。

場合によっては爪の角の切り残しが棘のように残ってしまったり、爪切りが入らないからと毟り取った爪がギザギザの状態で残ったりします。

そんな状態の爪が伸びることで皮膚を傷つけてしまい化膿を引き起こす原因にもなるのです。

傷が出来てしまった場合の応急処置の参考にこちらもご覧ください
https://xn--w8jx92kiibt91blm4b.jp/nerima/pincer-nailself-care/

まとめ

長い間深爪が続いている人は、爪そのものが弱っている可能性もあります。キューティクルオイルなどで爪に栄養を与えたり、保湿ケアをしたりしながら適切な長さまで地道に伸ばしていくようにしましょう。
爪を伸ばす際に指先の変形がある場合には、テーピングで指先の盛り上がりを抑え爪の成長の妨げにならない様注意してください。

また、巻き爪や陥入爪の方は特に爪を切る際に深く切りすぎてしまう傾向にあります。
痛みを解消し改善するためにはしっかりとしたケアが必要です。

深爪が原因の巻き爪や陥入爪の改善には東京巻き爪矯正院にご相談ください。
痛みから爪を深く切ってしまうという悪循環から抜けるためにも、痛みの元となっている原因を改善いたします。
また、根本的な改善の為にもしっかりとしたカウンセリングをおこない、今後の再発予防のためのアドバイスもいたします。

爪のお悩みは「切らない!痛くない!巻き爪専門院グループ」へお任せください。当院では初回のカウンセリングを大切にし、患者さまの末永い健康生活のためにご助力致します。

東京巻き爪矯正院 練馬院

湯澤 憲司

【東京巻き爪矯正院 練馬院】

練馬駅A2出口より徒歩3分の楽々通院!

〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階

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