コラム

爪が白くなり剥がれてきた|爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)の原因と対処法

以前、外傷が原因で爪が剥がれたり、欠損した場合についての処置方法をご紹介いたしました。

爪が剥がれた!状態別における処置方法を詳しくご紹介します


今回は上記とは異なる要因が原因となって爪が剥離する症状「爪甲剥離症」についてご紹介させていただきます。

『目次』
爪甲剥離症とは?
爪甲剥離症の原因
爪甲剥離症を悪化させないために注意すること
爪甲剥離症の治療法、セルフケア
まとめ

爪甲剥離症とは?

一般的に爪と呼ばれる部分を“爪甲(そうこう)”といい、爪甲が付着している(ピンク色に見える)部分を“爪床(そうしょう)”と呼びます。

通常爪甲は周囲の上皮および結合組織を介して末節骨と強固に固定されているため、剥がれることはほとんどありません。
しかし、何らかの原因によって指先の爪床部分から爪甲が浮き上がり部分的に白く見える状態、もしくは完全に脱落した症状を爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)と呼びます。

特に女性や水仕事に携わる人に多くみられ、剥がれた部分の爪甲は表面から見ると白や黄色に見えることが特徴です。

爪甲剥離症の原因

爪甲剥離症の原因には様々な原因があり、下記のような原因が考えられます。

・爪疾患:巻き爪、爪甲鉤彎症など
・外因性:トゲなどの異物が原因の小外傷性
除光液や洗剤等有機溶剤やガソリンなどの薬品等使用による刺激、アレルギー
足に合わない靴の着用PCのタイピング等日常的な機械的刺激
水仕事など
・感染症など真菌性:カンジダ、白癬菌など
・爪下腫瘍:いぼ、タコなど
・皮膚疾患:乾癬、掌蹠膿胞症、多汗症、扁平苔癬、接触性皮膚炎、手足口病など
・全身疾患を伴うもの:鉄分欠乏貧血、糖尿病、甲状腺機能異常など
・加齢:体内水分量減少による乾燥など:
・内服薬による副作用:内服、もしくは内服中紫外線に当たることが原因

また、先天性のものや、はっきりとした原因がつきとめられない場合もあります。

爪甲剥離症を悪化させないために注意すること

一度浮いた爪は皮膚と密着していないため、何かの拍子にひっかけてしまうなどの外的衝撃で割れやすくなるため悪化させないよう、剥離した部分の爪は短く整えて下さい。

剥離した部分には、爪と爪床の間に隙間が生じているので、湿気や角質等が溜まりやすくなります。
湿気は菌の温床となり感染症の発生リスクが高くなりますので、菌の増殖をさせない様に爪と爪床の間を清潔に保つことも重要です。
ただし、爪と爪床の間を棒状のもので掃除することはおすすめしません。爪床を傷めることになり悪化を招きますので毛の柔らかいネイルブラシや歯ブラシなどをおススメします。

爪甲剥離症の治療法、セルフケア

治療には原因の特定とその原因に対しての適切な処置をすることで改善されます。

・爪疾患の場合は手術や矯正などで爪の形を直す。
・小外傷性などの異物が原因であれば除去、適切な治療を行う。
・甲状腺機能の異常、全身性の疾患又は感染症が原因であれば、甲状腺機能を回復等それぞれに応じた治療を行う。
・乾燥しているなら、ネイルオイルや化粧水等で外部からの保湿ケアをする。

カンジダ・爪白癬等感染症などについてはこちらをご覧ください。

爪に起きる病気・症状について

まとめ

手や足の爪は意外と人に見られています。特に夏の時期には露出が増えることになり、形や色など爪の見た目は精神的にも影響を及ぼします。
日常生活で爪に負担がかからないよう爪の健康状態に気をつけ、爪だからと軽視せずに爪に異変を感じたら早めに皮膚科等の医療機関を受診しましょう。
原因がわかることで安心し、症状を抑え改善することができます。

基本的には爪甲と爪床が剥がれてしまった場合自然にくっつくことはほとんどありません。
しかし、原因が改善されれば数か月で新しい爪が伸びてきて、時間とともに健康な爪に置き換わります。
巻き爪など爪の疾患が原因で剥離したときには早期であれば矯正で正しい形に直すことで剥離が改善されることがございます。

爪のお悩みは「切らない!痛くない!巻き爪専門院グループ」へお任せください。当院では初回のカウンセリングを大切にし、患者さまの末永い健康生活のためにご助力致します。

東京巻き爪矯正院 練馬院

湯澤 憲司

【東京巻き爪矯正院 練馬院】

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〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階

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