爪棘（そうきょく）という爪の切り残しから生まれる「棘」。
深爪にする習慣がある方は、この棘で起こる痛みのご経験があるかもしれません。足の爪を手の爪と同じように角を丸く切り落とすと、徐々に角が皮膚へと沈みこむように食い込んでいきます。次第に角が見えないくらいになると、爪の端を捉えられず、切ったつもりで残ってしまい棘ができます。
この状態で靴の中で足が遊んだり、足のアライメント異常（骨格の変形）があると指先に負荷がかかり、爪棘が皮膚に刺さり込み炎症が起こります。
もう見えないほど隠れてしまった爪棘は、ご自身で除去しようと思っても痛みもあってかなり難しい状態です。当院には爪棘の症状になってしまった患者さんも多く訪れます。みなさん一様に鋭い痛みに苦しんでいます。
爪棘にさせないため、原因や改善方法をご紹介していきます。
『目次』
・爪棘とは
・爪棘の原因
・皮膚の炎症の段階
・爪棘の改善方法（医療的処置、巻き爪矯正）
爪棘（そうきょく）とは
爪棘は普段の爪の手入れで爪の切り残しや、爪を毟ってしまう癖が原因で爪の一部がトゲのようになった状態をいいます。この爪棘が爪の成長と共に皮膚組織を傷つけ炎症の原因になります。
爪棘の主な原因
爪棘は陥入爪（爪が皮膚に食い込んでいる状態）で起こりやすい症状です。陥入爪は爪を短く整えてしまったり、怪我などの物理的爪の欠損によって起きます。
一度痛みが発生すると、食い込んだ爪の角や縁をさらに切ってしまう方はとても多いです。それは一時的な痛みの軽減になりますが、爪の周囲の皮膚は爪の圧迫がなくなったために元あった爪のエリアまで盛り上がり、今後伸びてくる爪がさらに皮膚へ食い込んでしまうことへ繋がります。
これが陥入爪トラブルの怖いところで、食い込む痛みから逃れようと爪を切ることを繰り返すとより酷い陥入を生む悪循環となります。
また、足に合わない靴を履くと歩く時の荷重が趾（足の指）、特に母趾（足の親指）にかかる為、趾が腫れて皮膚から爪にぶつかりに行き、食い込む原因となります。
足に合わない靴の代表例として
パンプス、ハイヒール、ローファー、革靴、安全靴、スリッポン、クロックス
これらは靴先が細身であったり、固定されず足が遊んで指先に負荷が加わりやすいと言えます。
皮膚の炎症の段階
炎症にも色々な段階があります。
1.初期段階ではまだ皮膚に赤みがある程度。圧迫を受ければ痛みを伴うことも。
2.炎症が始まり濃や血が出て、歩く度に痛む。もしくは平穏時でも痛みが持続する場合も。
3.重度のものは炎症部が大きく盛り上がり肉芽（にくげ）という赤いしこりに。
炎症単体では痛みを感じにくいこともありますが、ほとんどの場合食い込んだ爪棘が刃物のように炎症部を刺し激痛が持続します。初期段階のうちに爪を矯正し、食い込みを根本的に解決させないと、施術難易度が上がるばかりか改善期間が長引く恐れがあります。
指先の痛みというのは他の身体の部位よりも強いもので、それには神経が密集していることが挙げられます。痛みによって満足に歩行やスポーツができない。庇って今度は膝や腰に負担がかかる。こういった側面からも早期の改善が望まれます。
一度でも痛みが生じたら、進行させないように根本的に改善することを心掛けて下さい。
爪棘の改善方法（医療的処置、巻き爪矯正）
爪棘の場合、すでに痛みが強く皮膚も腫れあがって、出血や化膿といった皮膚症状が同時に起こっています。炎症に隠れた状態ですから、爪を矯正しようと思ったり、病院で診てもらったりして、初めて爪が棘状になってしまっていることを知る場合が多いです。
医療的処置では皮膚の炎症部に塗り薬、他に抗生物質。そして爪棘を除去する流れが一般的でしょう。
矯正では爪全体に矯正を施して、棘が表に出れば後は時間経過とともに炎症部が自然治癒していく流れです。
医療的な処置では爪の形状はそのままで、また爪が伸びて皮膚へ食い込みを繰り返す可能性が残ります。ですから、大切なのは爪を矯正する根本的解決となります。
当院の施術は初回で表に棘が出てくるので、痛みを比較的抑えながら取り除くことが可能です。よって食い込みの痛みは術後に軽減していきます。
※効果には個人差があります。ご了承ください。
もちろん大切なのは再発させないことです。爪全体をしっかり矯正して爪棘が生まれない状態へ変えましょう。
当院では巻き爪矯正だけでなく、ひとりひとりに合わせた根本原因改善の指導も行い、患者さま方の健康寿命を延ばすお手伝いをしています。爪の普段のお手入れ方法、生活習慣など気になったことはお気軽にご相談ください。カウンセリングのみでも受け付けています。
東京巻き爪矯正院 練馬院
湯澤 憲司
【東京巻き爪矯正院 練馬院】
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〒176-0011 東京都練馬区豊玉上２丁目２７−２３ 千川通り沿い1階
