コラム

陥入爪の鋭い痛みの原因は深爪!?

陥入爪は巻き爪に次いで聞き馴染みのある症状ではないでしょうか。皮膚に食い込み痛みが出やすいのが特徴です。対処の仕方によっては陥入爪を悪化させてしまうケースもある怖い症状ですので、その原因や予防について詳しくご紹介します。

陥入爪とは

陥入爪(かんにゅうそう)とは、爪の縁(側爪甲縁)が周囲の皮膚に食い込んでしまい、ズキズキする痛み(疼痛)が起こりやすい爪症状です。

痛みに留まらず、爪の縁で皮膚に傷がつき炎症を起こして赤く腫れ膿が出ることや、爪が食い込んだ部分を中心に、皮膚が充血して真っ赤に腫れ上がる肉芽を形成するまで症状が発展することがあります。

肉芽は爪が接触し続けると完治が難しくなります。放置し続けて肉芽がより大きく変貌し爪を覆うまでになると、一層爪に触れやすく悪循環となります。

また常に傷口が露わになっていることもあり、二次被害で感染症を引き起こしかねません。膿や血が出てきた段階で早期に皮膚科を受診するなど専門的治療を受けるべきです。

そして陥入爪は親指に起こりやすい症状ですがほかの指に生じることもあります。多趾に陥入爪が見られるときは、遺伝や抗がん剤(分子標的治療薬等)の副作用が原因になっている場合があります。以前にも書きましたが、巻き爪(湾曲爪)は、爪の先端又は両端が内側に巻いたように変形し爪床を挟んだ状態をいい陥入爪とは異なります。


陥入爪の原因

陥入爪の原因には、物理的な外力(幅の狭い靴やハイヒールによる足の指への圧力、加齢や下半身麻痺等に伴う歩行荷重の減少に伴う爪の支持組織の萎縮)、爪の切り方(深爪)、足の形(外反母趾)などがあります。

これら原因の中でも特に陥入爪が起こりやすいのが、自分で爪先を短く切りすぎることが原因の深爪です。足の爪の最もよい長さや形状が一般的に浸透していない、というのが多くの症例を見てきて痛感します。なぜならば、手の爪は衛生的に爪先の白い箇所(フリーエッジ)をなるべく短く整え、形をきれいに丸くし引っ掛かりがないように整える一方、足の爪は手の爪とその逆を守らなければならないからです。


深爪が陥入爪を生むメカニズム

深爪にさせると陥入爪になるメカニズムをお伝えします。

シンプルにお伝えするならば、指の肉が盛り上がってしまい爪がその肉に刺さりやすくなるということです。爪と指の肉は互いに圧力が掛かりあって形が均一に保たれていれば問題ありませんが、一方が崩れればもう一方の圧力が勝ってしまい形状が変わります。つまり陥入爪は深爪にさせてしまうことで均衡を崩し、爪がいなくなったとばかりに肉はそのスペースに進行し盛り上がってしまうから起こるのです。

陥入爪の怖い点は、痛みを取るための行為である爪を切ることがまた原因に直結してしまうことです。

爪を短く切っる→爪が伸びてまた痛くなるから切る→(繰り返し)・・・、この悪循環が陥入爪を酷くさせ、さらには、肉芽組織を生じさせるまでに発展してしまうのです。 この肉芽組織からの汁で周囲の皮膚がただれ、さらに爪も皮膚も柔らかくなるためさらに変形が起こり、余計刺さり込むケースがあります。結論、陥入爪は早期の改善が大切だということですね。


陥入爪の予防方法

陥入爪は先述した通り爪と指先の長さの不均衡で起き、爪先の縁が指先よりも長ければ起きにくい症状です。爪の白い箇所に気を取られて、先入観で切らなきゃいけないと決して思わないでください。

爪の正しい整え方をお伝えします。できるだけ爪の先端が真っすぐで、爪全体の形が四角くなるようにする。これが大前提です。爪の角の長さがしっかりあれば陥入しにくくなるのですが、真四角をイメージしすぎると角が指先よりも出っ張ってしまいます。そのままだと却ってぶつかりで爪が割れやすくなったり靴下に引っ掛かるリスクが生まれてしまいます。指先の丸みに合わせたりヤスリを使用して軽く2, 3回撫でて滑らかにしましょう!これでかなり安全性が高い爪の形になりますよ。

また爪切りだけでなく、靴ひもを緩めにしたまま脱ぎ履きしたり、サイズが合わない靴も陥入爪の原因となりえるため、自分の足に合ったサイズの靴と、靴ひもをしっかり結んで履くように心がけることも大切です。

また、インソールなどによる足の補正もおすすめです。

陥入爪または巻き爪でお困りの方は、お近くの東京巻き爪矯正院までおこしください。

東京巻き爪矯正院 【練馬院】 湯澤 憲司


【東京巻き爪矯正院 練馬院】

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