巻き爪は老若男女問わず起こりうる症状ですが、女性の多くは巻き爪以外にも足の変形などを含んだ足トラブルが見受けられます。そこには、女性特有の足環境による影響があります。おしゃれを楽しみつつも足の健康も労わってあげないと、痛みで歩くことさえ辛くなることも。
女性の足と男性の足の違い
足には片方につき28個の骨が存在し、各々の機能と役割を担い足を形作っています。女性は妊娠出産のために骨盤が広がるように、男性よりも骨同士を結ぶ関節が柔らかい、という特徴があります。そんな女性の足が窮屈な靴に押し込まれるとトラブルが起こりやすいのです。
足トラブルを生む靴や履物
ヒールがあり、つま先に負荷がかかりやすい靴
女性に好まれる靴には、先が細いタイプや、ヒールに高さがあるタイプのデザインが多いです。先の細いパンプスは、指先が圧迫されるような窮屈な形状になっており、その負荷により巻き爪などの足トラブルを引き起こしやすい靴です。一方で、ハイヒールは重心がつま先にかかる「つま先重心」という状態に陥ります。つま先の方に体重がかかることにより「爪の変形」、「タコやウオノメ」、「外反母趾」などの足トラブルを招きやすくなっています。
10代の頃からハイヒールを日常的に履き続け重度の外反母趾まで進行した結果、親指の付け根の関節の母趾球と呼ばれる部分が過度に圧迫され、内出血を起こしたりし、痛みでまともに歩くこともできなくといった症例もあります。
好んでこれらの靴を履いている人や、仕事の規定で仕方なく履いている人もいらっしゃいますが、足に負担のかかる靴を履き続けることは、身体の土台を壊したあと、腰や背中などの上半身までにも悪影響を及ぼすこともあります。ですので、履く機会を減らしたり、通勤時はスニーカーを履いたり、デスクの下では脱いだりするなど、足を休ませる時間を増やしてみてはいかがでしょうか。
足を労わる靴選び
パンプスやハイヒールを履く機会を減らしたら、反対にどんな靴を選ぶべきか。大事な要点はこちらです。
・ぴったりな幅感と、1cm程度の捨て寸がある長さ
・紐靴で、紐を正しく毎回締めなおす
窮屈なサイズの靴と、大きすぎて足が中で遊ぶ靴は、先が細いタイプの靴と同様に足指が負荷を受けやすい靴なので、適度なサイズ選びが大切です。幅はぴったりで選び、長さは0.5cmから1cm程度余らせるような捨て寸があるサイズを選びましょう。
これで指先が靴の内側にぶつからずに自由に動かせる空間が生まれたのですが、このまま歩いても結局靴の中で足はずれ動きます。ここで「紐」が大事な役割を果たします。甲面を下からしっかり縛ってあげると、つま先をトントンと地面に突いてもずれ動くかなくなります。その状態であれば、歩いていても指先が常に自由な環境をキープし続けられます。
ストッキングも控える
皺の無いように足全体にぴたっとフィットさせたストッキングは少なからず足に負荷をかけるものです。同様に足にデザインの跡が残るくらい窮屈な靴下も控えたほうが足に良いでしょう。
爪を正しい長さと形に整える
爪が指先から出っ張るように伸びすぎていると、捨て寸関係なく靴の中に当たり易くなります。直接巻き爪の原因になる「深爪」にさせないのも大切です。指先と高さが合う、もしくは1mm程度指先が見えても構いません。その長さで先端は直線に揃え、角は残しつつも触って痛くない程度の丸みがあると良いです。全体が四角い形状がベストです。
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