コラム

巻き爪と糖尿病の関係性を知ると早期発見に役立ちます


『目次』
・糖尿病と巻き爪の関係
・爪の異常とネイルケア
・まとめ


糖尿病と巻き爪の関係―初期症状として爪に現れる変化―

糖尿病は血糖値が高い状態が続く症状です。そのため細い血管はもろく(細小血管症)、太い血管は硬く狭くなる(大血管症)のです。

血管が狭くなってしまうと身体の末端にある足・爪に栄養が行き届きにくくなります。

そうなることで、爪の状態の変化・悪化が見られることがあり、爪に白い線ができたり白く濁ったりすることもあります。

また、爪に栄養が行きわたらずに、正常に伸びなくなってしまうことが原因で、巻き爪になることがあります。

爪の異常とネイルケア

爪の異常は健康の指針としてとても大事です。

爪の異常には変形、巻き爪、肥厚、爪水虫など様々な症状があります。爪に異常があると、だんだんと自分で爪を切ることが難しくなってきます。特に、糖尿病網膜症によって視力が低下した方では、誤って爪切りで皮膚を切ってしまうこともあります。皮膚が化膿や悪化することで足潰瘍の引き金になることがあります。自分で爪を切るのが難しい場合には、家族に頼んだり、東京巻き爪矯正院に爪切りをご用命ください。

なお、爪の手入れは、爪やすりで爪を四角く整える「スクエア」または、爪の角を少し落とし、隣の指に当たらない様「スクエアオフ」に整えるのが爪に負担の少ない整え方です。正しく爪を整えるのは足病変の予防になります。

巻き爪とは

爪には本来巻く性質があり、足の指を踏ん張ることが巻き爪に反発する力となります。そのため足に合わない靴や深爪が巻き爪のきっかけとなります。

巻き爪は、爪が皮膚に刺さり、炎症や感染を起こす場合もあるため、その程度に合わせて、爪の矯正や外科的な治療が必要になります。また、普段から自分の足に合った靴を履き、足先をきちんと地面に付け、指に力をかけて歩くことが巻き爪の予防に繋がります。

爪白癬とは

白癬とは白癬菌というカビにより起こる感染症。

俗に言う水虫です。そして、爪の水虫が爪白癬といいます。

糖尿病では神経障害により感覚が麻痺することがありますが、高血糖で血管が狭くなり、血流が悪くなれば皮膚の免疫自体が弱まり、感染症のリスクが高まります。糖尿病の人は感染しやすいだけではなく、悪化しやすいという特徴があり、雑菌が入ることで壊疽(えそ)を起こす可能性もあります。そのため、フットケアとして爪白癬・白癬がないかを確認することが大切です。

感染を防ぐためには足を清潔に保つ必要があります。

通気性の良い靴下を履き、帰宅すれば足を洗う習慣をつけましょう。特に夏は靴の中が蒸れやすく不衛生になりやすいので注意しましょう。

まとめ:糖尿病と巻き爪の関係―初期症状として爪に現れる変化―

糖尿病による神経障害や足の血流障害がある方は、足首や足指の関節が動きにくく、足が冷たい、皮膚が紫色になるなどの症状、足先にジンジン・ピリピリしたしびれ感がある、または痛みや熱さ・冷たさを感じにくいため、足に巻き爪などの異常が表れていても訴えてこないことが多くあります。
そのため足を毎日よく観察し、重症になる前に、適切な爪の治療、矯正を受診しましょう。

東京巻き爪矯正院 練馬院
湯澤 憲司

【東京巻き爪矯正院 練馬院】

練馬駅A2出口より徒歩3分の楽々通院!

〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階

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