巻き爪になる原因の1つが 浮指(うきゆび)といわれる足の変形によるものです。
浮指とは立っている時や歩行時に、足の指が地面に接地していない、指先に力を入れて踏ん張れない状態をいいます。
足の指を甲側に倒したとき、90度以上曲がる方は浮指の可能性があります。
日本人女性の3人に1人、男性の2人に1人が浮指だといわれています。
浮指の原因とは何か?なぜ浮指が巻き爪の原因になるのか?浮指を改善するにはどうすればいいのかを詳しくお伝えしていきます。
浮指の原因
幼少期の靴と骨格形成
浮指は先天性のものではなく、骨格が形成される幼少期の靴と歩行、足の発育に原因があるとされています。自立歩行を始める1歳頃から骨格が形成され始めます。さらに歩行が安定し走り回るようになる3~6歳に特に大きく成長します。骨格が成長する3~6歳の頃に歩いたり、走り回ったりすることが少ないと、足裏の筋力が十分に発達せず、浮指の原因となります。
さらに幼少期の靴環境も大きく影響します。
大き過ぎる靴は、歩く度に靴の中で滑り、つま先が靴の先端に強く当たってしまいます。
小さ過ぎる靴は、足を締め付けてしまい、子供の足の成長を阻害してしまいます。
足に合わない靴が浮指の原因といえます。
大人でも発症する浮指
幼少期を過ぎてからも浮指を発症するリスクは潜んでいます。幼少期同様、足に合わない靴を履き続けることも原因の1つです。足に負担がなさそうに見えるサンダルも要注意です。サンダルを履いて歩くと、脱げないように足の指を甲側に上げながら歩くようになります。それが日常化すると、無意識に足の指を使わなくなってしまいます。さらに大人になっても、歩くことが少なくなると筋力が低下し、浮指になりやすくなります。
浮指のリスク
巻き爪、タコ・ウオノメ
足の爪はもともと、巻いてくる性質があります。そのため爪の下から圧力が加わらなければ巻いてきてしまいます。さらに本来であれば指先、指の付け根、かかとで靴の圧力を分散するのに対し、指の付け根とかかとに圧力が集中しタコ・ウオノメができやすくなります。特に指の付け根にタコ・ウオノメができやすい人は浮指の可能性があります。
首コリ、肩コリ
浮指になると、かかとに重心がかかります。後ろに重心がかかると、バランスをとろうと上半身が前のめりになり、頭を支える首や肩に負荷がかかります。
膝痛、腰痛、下半身太り
通常足は、指先と指の付け根、そしてかかとの3ヶ所で体を支えています。浮指になると、指の付け根とかかとの2ヶ所でしか体を支えられなくなります。すると歩行時の衝撃をうまく吸収できなくなり、膝や腰に負担がかかり痛みを引き起こしてしまいます。さらにスネや太ももに必要以上の力がかかり、余分な筋肉が発達してしまうことで下半身が太くなってしまいます。
浮指の改善方法
- 左手で左足の甲しっかりと押さえます。右手の人差し指を左足の指の付け根にのせ、右手の親指を左足裏の親指の付け根に置き、残り3本指で親指をにぎります。
- 親指付け根から深く足裏の方にグーっと曲げます。
- 親指を左右に回します。
この運動を、グーパー、グーパーと交互に行います。右足、左足毎日5分行いましょう。
東京巻き爪矯正院 赤羽院
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