タコ(胼胝)・ウオノメ(鶏眼)とは
タコ・ウオノメが出来ると痛みを伴って歩行が辛くなることがあります。
削って痛みを和らげることができますが、削ってはいけないイボとの違いを理解する必要があります。
タコ(胼胝)とは
タコとは皮膚が硬く厚くなり、色が黄色っぽく見えてくる状態です。同じ部分に負荷が与えられる状態が慢性化すると起こります。足に出来るタコは足の形が変形して当たり処が良くなかったり、インソールが摩耗しているにも関わらずそのまま使用したりしているなど、足と靴どちらか一方、もしくは両方に原因があります。タコが大きくなってくると皮膚のさらに内側に圧迫を受けることになり、靴を履くだけで痛みが出ることがあります。タコを削ることで痛みを抑えられますが、原因を解消しない限り再発しやすいという特徴があります。
ウオノメ(鶏眼)とは
ウオノメは皮膚の角質化ですが、タコとはまた別の症状で、痛みが出やすいという特徴があります。ウオノメの角質化は皮膚の奥へ奥へと進行します。皮膚の奥には真皮と呼ばれる層があり、神経が通っているために痛みが起こりやすいというメカニズムです。ウオノメの原因には慢性的な負荷が考えられますが、タコよりも範囲が狭く集中的に負荷が掛かっているといえます。
イボ
イボと呼ばれるものをご存知でしょうか。ウイルスにより発生したものがイボです。イボはタコとウオノメ同様に足裏にできることがあります。基本的な処置は皮膚科で行われるもので、当院では対応できかねる対象となります。タコとウオノメは角質なので、削って取り除くことができますが、イボは削ってしまうと出血が起こり、同時にウイルスを周辺に飛び散らす可能性があります。見分け方を知らずに自分で削ってしまう前に、必ず皮膚科で診てもらってください。形状が実はタコとウオノメとも違く、表面が凸凹であったり黒い点状が見られたりします。また、つい数ヶ月程度の間に出来てどんどん大きくなってきた場合はイボの可能性があります。
タコ・ウオノメの原因
タコ・ウオノメを引き起こす原因には、靴やそもそもの足の形の変化が考えられます.
1. 足に合わない靴
靴のサイズが大きいと足が中滑りし、圧迫が起こります。同様に小さい靴も窮屈ゆえに圧迫が起こります。足に合っていない靴では、そもそも正しい歩行も出来ていないことになり、足裏の特定の部位だけが負荷を受けることに繋がります。
2. 開帳足
開帳足と呼ばれる足の変形があります。開帳足とは親指から小指を連ねた付け根の部分が平たく変わってしまった状態です。本来の正しい形は、指先を正面から覗いたときにアーチ構造になっていること(つまり足裏の中指辺りが最も凹んだ窪みになっていること)です。開帳足になると足裏にかかるバランスが崩れ、体重が前にかかりやすく指先や指の付け根付近に負荷が生じます。
タコ・ウオノメの処置対応
タコ・ウオノメの処置対応として、当院では特殊なマシンを使って角質を研磨して取り除きます。ほとんど1回の処置で痛みを軽減させ、楽に歩いて帰宅できます。
ただし、一度タコ・ウオノメが形成されると原因を改善しないと再発しやすいのも特徴です。そのため、当院では足の変形を矯正させるテーピングや靴下、足裏のアーチを整えて正しい歩行に近づけるインソールなどをご紹介しています。足の変形を正しく整えることは、転倒防止など万が一の怪我のリスク回避にも大きく影響します。商品はお試しいただける物もございますのでお気軽にご相談ください。