巻き爪や陥入爪で皮膚が化膿した場合の適切な対処法とは
こんにちは、練馬区東京巻き爪矯正院練馬院です。
巻き爪は皮膚を巻き込み、陥入爪は皮膚に食い込むことで痛みが生じる場合があります。当院にも痛みが強く歩くことも辛い、という方が多く来院されています。爪が皮膚に突き刺さり、酷くなれば炎症を引き起こし化膿する恐れもあります。
痛みや化膿に悩んだ結果、ご自身で深く爪を切りこんでしまった、そんな方が多くいらっしゃいます。元となる爪を切ってしまいたい気持ちは分かりますが、実はこれ、してはいけないことなのです。
今回は、そんな化膿についての知識をお話していきます。
化膿の原因とは
巻き爪、陥入爪などの爪トラブルで皮膚に爪が食い込みによる化膿
爪が皮膚に食い込むと、痛みの先には皮膚の炎症が起こります。よくばい菌が入ってしまったからか?と原因を推測しぬり薬や抗生物質での解決を望みがちですが、実は違います。身体は異物が入り込めばそれをなんとかやっつけようと戦います。ここでいう異物は”爪”です。同じ体のパーツ同士でも、皮膚と爪は別物で、皮膚に食い込んだ爪は異物と見なされます。排除しようと細胞や常在菌が集まり活性化し、戦う過程で湿った体液が出てぐじゅぐじゅとした化膿の状態が生まれるのです。
化膿の症状に多いのは陥入爪のタイプで、爪の形状はまったく問題ないように見えて、角が短く鋭利にカミソリのように皮膚を刺している場合が目立ちます。
靴の影響から受ける圧迫負荷による化膿
爪自体に特に問題はなくとも、靴による圧迫で皮膚が爪に押しやられ傷つくことがあります。普段爪ケアに気を付けていて、長さや形が正しい状態で維持され、巻き爪の症状としても軽い程度であっても、外的要因で炎症や化膿を引き起こすことは珍しくありません。むしろこういった場合の方が再発しやすく、改善まで治療が長引く場合が多いものです。
小さい靴を履くと窮屈で指先が締め付けられるというイメージは容易だと思います。反対に足を圧迫させないように靴を普段から大きめでゆるく履いている方がいらっしゃいますが、実は痛まないようにと思っているこの履き方が原因なのです。合わせて靴のコラムをご覧ください。
コラム:靴が巻き起こす足トラブル!?防ぐ正しい靴選びとは
外反母趾などの足の骨格の崩れによる化膿
靴の対処を講じても目に見えた改善効果が得られない人もいます。そういう人の足は骨格から変化していることが多く、別の対処が必要になります。片足には28個の骨とそれらを繋ぐ筋肉が結びついています。パズルのようにいくつものパーツが組み合わさってできているのですが、どこか1ピース崩れるとあちこち連続して歪みやねじれが生じてきます。そういった足には正しい靴選びも効果が出にくく、足の骨格自体を補正するテーピングやインソールを使用していく必要があります。
当院では外反母趾に施すテーピングや、足の3つのアーチを補正するインソールを取り扱っています。足裏や膝の疲れやすさや痛みの軽減も期待でき、立ち仕事の方やスポーツをする方にも打ってつけです。
間違った爪の切り方による化膿
爪を切りすぎて白い部分(フリーエッジ)がなくなるくらい切るとそれは深爪の状態です。元々爪のあった場所に周りの皮膚が盛り上がり、爪の進路を妨げてしまいます。ですからそのまま爪が伸びてくると皮膚に食い込んでしまい、結果的に化膿といった皮膚症状に繋がります。深爪にしないための適切な爪の長さは、指先と同じくらいの高さが良いとされます。
すでに深爪で痛みが出てしまっているという人は安全な長さに伸ばしていくことは困難でしょう。なので痛みがあれば痛みの元を切り落としたいと考えてしまいますよね。ですが「痛みの原因の箇所を切る」これがさらに皮膚症状を悪化させることに繋がります。爪を短くすればするほど巻き方や食い込み方が強くなり、爪の端が肉眼で捉えらないところまで進行し、棘のような爪が皮膚の奥の方で残ってしまい強烈な痛みや酷い化膿に発展してしまうケースが多いです。
コラム:つい切りすぎてしまう爪のお手入れ 深爪トラブルとその症状
コラム:爪棘は隠れた鋭利な刃物!?指先の痛みや炎症の原因の正体とは|改善方法まで紹介します
化膿が治るメカニズム
まず前提として炎症や化膿の痛みが起きた場合は、病院への受診が早期改善の近道です。しかしながら、事情により早急な受診が困難な場合もあるでしょう。そこで一時的なセルフケアの方法をご紹介します。傷が改善する人体の仕組みに関する内容なので、普段のケガにも応用できます。
傷は消毒して乾かして、絆創膏や包帯を巻いていれば治るというイメージが一般的解釈だったと思います。ですが現在は湿潤療法という考え方がポピュラーです。
湿潤療法は、消毒せず水道水で洗い、被覆材で傷が乾燥しないように覆い続ける方法です。人体には自己修復機能を持つ細胞が居て、その周りには細胞を外敵から守る常在菌が存在します。
消毒をすると外部の菌を死滅させることができますが、細胞や常在菌にまで影響し傷を修復する担当がいなくなってしまいます。外部の菌は水で洗い流し、残った菌も後から常在菌がやっつけてくれるので心配ありません。
また、常在菌は乾燥により活動できなくなるので、常に湿潤状態にしてあげれば活発に仕事をしてくれます。ベタベタと体液が染み出し続けるのは細胞たちが活動しやすい場を整えるためです。
最近は市販品で良い被覆材が売っていますので、購入して使ってください。
応急処置としては食品の乾燥を防ぐラップも効果的ですが、雑菌も繁殖しやすいため定期的に交換が必要です。
皮膚が盛り上がっていたり、化膿が発展し肉芽まで育っていたりすると、余計に患部が爪に常に接触して治りが遅くなります。 そこで伸縮性のテープで患部を引っ張り、爪から遠ざけるように固定すると物理的な接触を緩和できます。
親指であればテープは幅2.5cm, 長さ10cm程度のものを使ってください。患部の傷ギリギリに沿うようにテープの端を合わせ、肉眼で患部と爪に隙間が空くのが確認できるくらいに引っ張るのがベストです。注意点として関節の動きを妨げるような貼り付け位置にならないようにしていただき、必ず伸縮性のものを使用してください。また、衛生的に毎日新しいものに取り換えたり、皮膚が被れないように寝るときだけは貼らずに休めるなども必要です。
病院で治療してもなかなか改善しない理由とは
初期の段階であれば薬、テーピング、爪の適切なカットだけでも痛みが改善することはありますが、爪の形状が原因であれば一向に良くならず、また一度改善しても再発の可能性があります。そこで巻き爪矯正法があるのです。
爪が皮膚に刺さり込むのであれば、爪を矯正すれば刺さり込みが緩和され、自然治癒するのが人体の仕組みとして当たり前です。 反対に化膿部だけに対処して塗り薬や抗生物質を長く使い続けても改善が見られないのは根本解決になっていないからです。体にナイフが刺さっているのに抜かず、その周りに薬を塗っている、そのような状況と同じです。 ただし前述で述べたように爪を切る行為は化膿が再発しやすくなるため避けてください。
化膿を繰り返す、なかなか改善しきらない。体にナイフが刺さったまま周りに薬を塗って治ると思うでしょうか?根本解決にはナイフを抜かないといけません。巻き爪・陥入爪の矯正は根本解決(=ナイフを抜く)です。
東京巻き爪矯正院練馬院では、今回述べたような靴の履き方や爪の切り方など、根本解決の見直しをしています。
矯正には一般的に3~5回と通院が必要ですが、痛みの軽減は初回だけでほとんどの患者様が実感します。悩まず先延ばしにせず、不安な点などお気軽にご相談ください。いっしょに改善していきましょう。
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