糖尿病で足を切断する可能性もある?糖尿病の人の正しい靴の選び方

糖尿病は年々増えていてこの20年間で3倍以上増えていると言われています。今や成人の10人に1人が糖尿病になってしまっているのです。なぜ糖尿病の人には特別な靴が必要なのかをお話していきます。

なぜ特別な靴が必要なのか

糖尿病性神経障害は糖尿病三大合併症の一つでもあり、運動神経障害、知覚神経障害、自律神経障害の総称です。

1運動神経障害

運動神経障害になると筋肉や腱組織のバランスが崩れ、足が変形しやすくなります。代表的なものに外反母趾やハンマートゥなどです。変形した足になると市販の靴では合わなくなり、歩く時などに圧迫や擦れが生じ巻き爪、タコやウオノメの原因となります。

2知覚神経障害

通常足に問題(タコやウオノメ、巻き爪)をかかえると痛みが出て歩行に支障を来たし、なんらかの処置をするでしょう。しかし知覚神経が障害されると痛みを感じず気づきにくく、そのため早く処置をしていればなんの問題もないような傷でも放置し悪化してしまうことがあります。

3自律神経障害

自律神経が障害されると発汗機能に異常が生じ、皮膚は乾燥し亀裂が入りやすくなることで、感染に対するバリヤー機能が弱くなり健常人より感染しやすくなります。さらに糖尿病の人は血液の循環も悪くなることにより、傷が治りにくくなってしまう。こうなると傷ができやすい、治りにくい、悪化しやすい、と最悪な状況になり、菌の感染が骨にまで及び骨髄炎になると足を切断しなくてはいけなくなってしまう場合もあります。

このことからまずは適切な靴を履きタコやウオノメ、巻き爪といった足のトラブルを未然に防がなければならないのです。

糖尿病の人の靴選びの注意点

糖尿病性足病変に対応した靴の機能は傷ができにくいもの、傷が既にある場合治癒の妨げにならない事が重要です。

基本的には糖尿病患者向けに作られたコーンフォートシューズが良く、骨の突起部に縫い目がなく、足当たりが柔らかく作られています。しかし重度の足の変形が伴う場合対応しきれないので、その場合しっかりと足の採型を行いオーダーメイドの靴を作ることが最適でしょう。

履く時の注意点

・知覚障害がある場合靴の中に異物が入っていても気づかずそのまま歩くことで傷が出来てしまう事も少なくありません。そのため靴を履く前にまわりの家族や介護者でしっかりチェックする必要があります。また足に合った靴を履いていてもしっかり甲で固定しないと足が靴の中で前方に移動し、ぶつかりや圧迫で傷ができる場合もあります。しっかり踵で合わせたらしっかり紐やベルトで固定しましょう。

糖尿病の人には自分自身の身体に関心が低い人も多く、異常があっても大丈夫だろうと放置して重篤化するケースがあります。自身に合った靴を選ぶことから足に少しでも興味を持ってもらうことが大切です。

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