巻き爪(陥入爪)で化膿⁉どうしたらいい?その原因と対処方
巻き爪は進行すると、爪の端が皮膚に食い込み痛みや化膿を引き起こします。特に足の親指に表れやすく原因の多くは深爪、足に合わない靴や歩き方などが影響しています。
軽度の巻き爪であればセルフケアでの改善も見込めますが、悪化してくると爪が鋭利な刃物のように皮膚に食い込み傷が出来ることもあります。その傷から細菌が付着すると体の防御機能が働き炎症や化膿を引き起こします。
巻き爪と陥入爪とは
巻き爪と陥入爪は同時に起こることが多くあります。
- 巻き爪は爪が内側に湾曲しながら巻いた状態
- 陥入爪は爪が皮膚組織に食い込んだ状態
爪が皮膚に食い込んでいる状態のまま窮屈な靴を履いていたり、摩擦や雑菌が繫殖すると出血や炎症、化膿などの症状を引き起こします。
多くの人が行う間違った処置法
爪が皮膚に食い込んでくると、大抵のひとは痛みを取るために食い込んでいる箇所の爪を爪切りで切るという対処をします。一時的に痛みは緩和されますが、実はこの爪切りが悪化の原因となります。
爪を深く切り込むことで深爪になり、爪が短くなると指先の皮膚が盛り上がりさらに爪が巻きながら伸びてくるので爪の角が陥入して痛みがでてきます。また、食い込んだ爪を切った際に爪の端が残り棘のように刺さって激しい痛みが起こる場合もあります。
その痛みから逃れるために、また食い込んだ爪を切る処置の繰り返しでさらに陥入が進みます。そしてさらに食い込み炎症や腫れ、化膿を起こし酷い痛みから歩行に支障をきたす場合もあります。
深爪は一度なってしまうと自力での改善が難しくなり悪循環に陥ってしまいます。
理想的な爪の長さは指先と同じで、上から見た時に四角い形になっている状態です。初期の陥入爪であればまず爪を伸ばすことや、食い込む部分にコットンパッキングなどのセルフケアで改善する可能性もあります。
ただ、症状が進行してしまった場合は爪の矯正治療で根本的な改善が必要になってきますが、炎症や化膿を起こしている場合はまず医療機関での治療を優先させましょう。
悪化させない応急処置
巻き爪が刺さり化膿してしまった場合は医療機関での治療が優先ですが、すぐに受診できない場合は悪化させないために応急処置を知っておくとよいでしょう。
- 膿が出ている部分は無理に膿を絞り出したりせず清潔なコットンやティッシュペーパーなどで抑える程度にします。
- 患部を清潔に保つため水道水で洗い流します。
- 本来人間の体が持っている自然治癒力が弱まるので消毒液の使用は控えましょう。
炎症が治まったら
医療機関での治療は皮膚に食い込んでいる部分を切り落とし、炎症を抑える抗生物質の服用や塗り薬が一般的です。
患部の炎症が治まっても巻き爪はそのままなので炎症の再発が十分に考えられます。炎症が治まったら巻き爪の矯正治療を開始しましょう。
再発を繰り返すと化膿性肉下種という肉芽が形成されてしまう場合があります。悪化した炎症部位から細菌が侵入し血流に乗って全身に周ってしまう恐れも出てきます。
また、糖尿病の方は傷が治りにくかったり免疫力が低いので、巻き爪による小さな傷から細菌に感染しやすいので注意が必要です。最悪の場合組織が壊死を起こして足の切断という結果になってしまうことも少なくありません。日頃から自分の足を観察して早めに治療しましょう。
ちょっとでも爪が食い込んでいると感じたら酷くなる前に専門家に相談することをおすすめします。
最悪の事態になる前に、知識と技術力に自信のある爪専門院の当院にお気軽にご相談ください。