巻き爪を放置するのは危険|糖尿病の初期症状として巻き爪になることも

今回は巻き爪の原因に糖尿病が関係しているという内容をご紹介します。

糖尿病は年々増えていてこの20年間で3倍以上増えていると言われています。現在、成人の6人に1人が糖尿病になってしまっているのです。

糖尿病は体全体に悪影響を及ぼし、初期症状として巻き爪や変形爪になることがあります。巻き爪も糖尿病も早期の発見と治療が大切です。

目次

ただの巻き爪と放置するのは危険

糖尿病はインスリンの分泌や働きが悪くなることで血糖値が上がる病気です。血糖値のコントロールが正常に働かなくなることで血液がドロドロになり血行が悪くなります。

血液がドロドロになると手足の細くなった血管まで血液が十分に行き届かなくなり、特に体の末端にある爪は影響を受けやすく栄養が届かず状態が悪化してしまいます。

また、爪が皮膚に食い込み生じた傷から細菌が入り込み化膿や炎症を起こしやすくなります。

糖尿病が進行していると足の神経の感覚が鈍くなっていることもあるので巻き爪に気づきにくくなります。

こまめに足のチェックをして痛みがあってもおかしくないような食い込みのある巻き爪であれば糖尿病の検査を受けるのが望ましいです。

爪にあらわれる糖尿病の症状

糖尿病の初期症状として巻き爪以外にも足の爪に異常が現れるので紹介します。

・肥厚爪(ひこうそう)、爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)

爪が分厚くなった状態の爪を肥厚爪といい、爪が厚くなりつつ段差が生じている爪を爪甲鉤彎症といいます。

厚みがあっても中は脆くなっている場合があり、簡単に割れてしまう爪でもあります。

層のように重なった爪は皮膚と剥離している場合が多く、そこから雑菌が入り込み化膿や炎症を起こす場合もあります。

爪甲鉤彎症症例写真

・爪白癬(つめはくせん)

 爪の水虫です。爪が白く濁ったり、分厚くなったり、脆く変化し崩れやすくなります。

 糖尿病になると免疫力が低下するので白癬菌に感染しやすくなります。

糖尿病と爪の関係

糖尿病で血行が悪くなると、栄養が体の末端まで行き渡らなくなります。すると足の爪は巻き爪や肥厚爪、爪白癬などの異常を引き起こしやすくなります。

ただの巻き爪と放置していると最悪の場合、足が壊疽し切断しなければならなくなります。

糖尿病が原因となる爪トラブルを悪化させないためには、しっかりと日頃から自分の足の爪に異変がないかチェックしましょう。

糖尿病は早期発見、早期治療が大事です。今回紹介した爪の症状が現れたらすぐにでも専門医を受診しましょう。

巻き爪も早期発見、早期治療が大切です。少しでも足の爪に変化があったら当院までお気軽にご相談ください。

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