高齢者の巻き爪の原因とは?~知っておきたい予防方法~

高齢になると共に、巻き爪の悩みが増える、そんなイメージをお持ちの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?実際に当院にもご本人やご家族の方から加齢によって引き起こされる、巻き爪をはじめとする爪トラブルでのお悩みの声が沢山寄せられています。

今回はそんな高齢者の巻き爪についてお話していきます。


『目次』
・高齢者の巻き爪原因
・高齢者の巻き爪予防法
・日頃のチェックが大切

高齢者の巻き爪原因

巻き爪は老若男女問わずなってしまう爪症状ですが、普段の生活習慣や身体の変化によって巻き爪の進行のしやすさも左右されます。高齢になればその変化が起きやすく、巻き爪になる可能性も高くなります。高齢者の巻き爪の大きな原因について詳しくお伝えしていきましょう。

運動不足

人は年齢を重ねることで自然と体力や筋力が低下していきます。そのため運動量も減っていく傾向にあります。実は指先に刺激がないと、巻き爪が進行してしまうのです。

爪は本来自然に巻いていく性質があります。指は先端まで骨が届いておらず、爪にはその補助としての役割があります。足で立ち体を支えること、踏ん張ったり力強く蹴り出すことができるのは、その爪の役割のおかげです。この支えの力が=爪の自然に巻く力です。爪がきれいなカーブに保たれているのは、日頃から地面を踏みしめて下から圧力を受けており、爪が巻く力を打ち消しているからです。よって、運動習慣が減少した高齢者は日々巻き爪が進行しやすいのです。

現に寝たきりの人や車椅子の方など歩くことが少ない人には巻き爪が多いというデータもあります。病院や施設に入居している高齢者の方の多くが何かしら爪トラブルを抱えています。また、杖をついている人は、杖に頼って歩くことで地面の刺激が不十分になり、そちら側の足の爪が巻き爪になりやすい傾向があります。

加齢による爪の変化

人の体は年齢を重ねるにつれて代謝が落ち、皮脂の分泌量が低下していきます。そのため水分を維持することが難しくなり体全体が乾燥していきます。爪は皮膚の一部が変化したものなので、肌と同じく乾燥していきます。爪は乾燥すると縮む性質があるのでその影響から湾曲したり内側に縮み皮膚に食い込み巻き爪になってしまいます。

また、加齢とともに爪が伸びる速度は遅くなり、厚みが増していきます。爪の厚みが増すと足靴環境などにより皮膚が圧迫されやすくなり、痛みが生じたり、化膿の原因となってしまいます。

高齢者の巻き爪予防法

靴環境を見直す

先ほどもお伝えしたように、指先がしっかりと地面に接地していることが、巻き爪予防には大切です。しかしながら、足の形も徐々に変形している場合も多く、その足の変形により指先に力を入れて歩行することができていない、ということも考えられます。その為、足裏のアーチ構造をしっかりとサポートしてくれる、インソールの使用をお勧めします。

また、指先が靴の内側に当たりやすいのも爪に負荷になり、巻き爪悪化に繋がります。足の甲の部分をしっかりと固定できる靴を選びましょう。介護靴は緩めのマジックテープやボタンで簡単に止めるだけにすぎませんので、紐靴で、なおかつサイドにチャックが付いていると脱ぎ履きがしやすく便利です。

可能な範囲で運動を取り入れる

歩くことが健康への近道です。ですが座っているだけでも行える運動もあります。タオルギャザーという方法をご存じでしょうか?

タオルギャザーは床に敷いたタオルを足の指だけで手繰り寄せる運動です。足のアーチ形成に効果的とされている方法です。手繰り寄せるときに毎回指を限界まで力を込めてしっかり開いて閉じるのを意識してください。ハンドタオル程度から、バスタオル、それでも簡単になれば重しを乗せるなどして負荷を増やしてみましょう。

①椅子に座り、足の下にタオルを敷く。
②足指全てを曲げながらタオルを寄せる。
爪をケアする

高齢になると関節が硬くなったり、思うように腰などの関節を曲げることが難しくなるので、爪切りがうまく出来なく悩んでいらっしゃる方が目立ちます。また、硬く分厚くなった爪をどう切ったらいいか分からずにそのまま放置してしまう方も多くいらっしゃいます。

伸ばしたままでは靴の中で圧迫を受けて、巻き爪や変形爪という爪症状になる他、痛みに繋がりやすくなってしまいます。

東京巻き爪矯正院 高齢者爪症例
介護者も切れず困っていた爪

分厚くなった爪をきるのは市販の爪切りでは難しいですよね。

そんな時はヤスリの使用がおすすめです。先端が指先の皮膚と同じ長さで、上から見たときに四角いスクエア型に整えます。使い方はヤスリを指に垂直に当てて一方方向に削ってあげましょう。角が尖っていると危ないので少し丸みを付けてあげるとベストです。また、高齢になると自身での爪切りが難しくなるので、ご家族の方や介護者にお願いしましょう。

日頃のチェックが大切

高齢になると体が不自由になったり視力の低下から「白癬菌(爪水虫)」などの病気も見つけにくくなってしまいます。足のセルフケアが行き届かなくなるので、ご家族で日頃から足のチェックとケアを行って行きましょう。

健康は足元から。まずは足に合った靴での負担の無い程度の運動やウォーキングなどから取り入れて行きましょう。東京巻き爪矯正院池袋院では、厚くなってしまった爪の爪切りや厚み調整なども対応しています。少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

【東京巻き爪矯正院 池袋院】

メトロ池袋駅から徒歩6分の通院しやすさ

〒171-0014 東京都豊島区池袋2-33-12 平木ビル 1F

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