巻き爪を放置するとどうなる?起こりうるトラブルとは

当院に来院される患者様の足によく見られるトラブルには大きく分けて3つのパターンがあります。
巻き爪や陥入爪などの爪のトラブル、外反母趾やハンマートゥのような足の骨格の変形、タコやウオノメなどの角質のトラブルです。
その中でも「巻き爪だけど痛くない」「我慢できるから大丈夫」と巻き爪を放置した際に起きる爪のトラブルについてご説明していきます。

『目次』
巻き爪なのになぜ痛みが無いのか、痛みを感じない仕組み
巻き爪を放置すると起こりうるトラブル
まとめ

そもそも巻き爪とは何か、原因についてはこちらもご覧ください。

あわせて読みたい
爪の役割と巻き爪になる要因 爪とは 爪は、表皮の角質が変化・硬化して出来た皮膚の付属器官であり、体毛と同じく、タンパク質の一種「ケラチン」でできています。哺乳類では種によって様々な形状を...
爪の役割と巻き爪になる要因


目次

巻き爪なのになぜ痛みが無いのか、痛みを感じない仕組み

爪の矯正にいらっしゃる患者様の中には「巻いているけど痛みはない」「痛くないからそんなに巻いていないと思います」パッと見でも中度、場合によっては重度の巻き爪の症状の方が少なからず来院されます。

しかし、お話を詳しく聞いていくと「普段は痛くないけどたまに痛くなる」もしくは「以前は痛かったが今は痛くない」という方がほとんどです。
そして、矯正後には「こんなに幅が変わるのですね!」と驚かれます。

では、なぜ今痛みを感じていないのか、その原因と仕組みをご紹介していきます。

痛みが無いから軽度?

痛みがないから軽度だと思われがちですが、巻き爪の巻きが強いにも関わらず、痛みがないというのは重度である可能性が高くなります。

なぜなら巻き爪の爪が巻き込んでいる程度が強い場合、皮膚への圧迫が強く神経も一緒に圧迫し麻痺してしまっていることが考えられるからです。

ある一定の場所に圧力がかかり続けると、感覚や痛覚が鈍くなることがあります。
わかりやすく言いますと、長時間正座をしていると段々と足の感覚が無くなってきますよね?それと同じ現象で爪が巻くことによって圧迫されている爪と皮膚の間でも起こっているのです。

こうなってしまうと、痛みを感じないためにそのままにしてしまう方が多く、炎症や出血・化膿を起こしてから来院されます。

痛くないように歩いている

軽度の巻き爪の場合に巻き方や爪の当たる角度、靴の種類によって「痛みが出ない」ということはよくあります。

しかし、明らかに痛みが出ておかしくないほど巻いているのに痛みがないという場合は、痛みを感じないように無意識に指先を浮かせて歩いているということが考えられます。

したがって、本来の足への体重のかけ方では痛みが出るため、指先を浮かせて歩くことで痛みを回避しているに過ぎないのです。
そのために歩き方が崩れバランスをとるために姿勢が崩れ、崩れた姿勢を支えるために足の変形がおこり外反母趾・開帳足につながります。

巻き爪を放置すると起こりうるトラブル

痛みにより歩行困難になる

前述したように歩くときに痛みでバランスを崩していると、若いときには筋肉で支えて歩けますが、歳を重ねるにつれ関節や筋肉が細くなります。
ちょっとした段差でつまずきやすく、転倒してしまうということがよくあります。
転倒はケガや骨折に繋がり、治るまでに筋力が低下し歩行が困難になります。

タコ・ウオノメを併発する

足の形が崩れることで、足のアーチが崩れ外反母趾などになります、そうすると足のアーチで支えていた体重が支えられなくなり、その代わりに足の違う部分で体重を支えるようになるため、タコ・ウオノメなどのトラブルを引き起こすのです。

また、巻き爪が原因となるタコやウオノメは、巻き爪が改善しない限り何度でも繰り返すこととなるため、注意が必要です。

炎症や感染症を引き起こす

巻き爪を放置して万が一踏まれたり、ぶつけたりしたときに爪が肉に食い込み、傷口が出来る可能性があります。この傷口が炎症や感染症の入り口となり、赤く腫れ炎症を起し、化膿を引き起こします。

炎症や化膿が起きた場合、原因となる爪を除去し、化膿状態から引き起こされる感染症を防ぐために手術が必要となるケースがあります。

姿勢が崩れることで脚が太くなる!?腰痛・肩こりの原因にも。

腰痛や肩こりと巻き爪?何の関係があるの?と思われる方がほとんどだと思います。
一見関係ないように思われますが、巻き爪でお悩みを持つ方の中には、腰痛や肩こりの悩みをお持ちの方が多くいらっしゃいます。

通常であれば、ヒトの体の中心に重心があり、骨と筋肉で支えていますが、靴の種類や足に問題を抱えている場合には、重心が傾きます。

例えば、巻き爪で痛いつま先上げると背面側に重心が傾きます。このバランスを保つために上半身が前傾し猫背になり、その上半身を支えるために膝を外側に曲げ、前ふとももの外側の筋肉で上半身を支えることになります。
つまりは、重心が傾くことにより不安定な姿勢を支えるために関節が歪み、それらを支える筋肉の硬直が膝・腰・肩の痛みの原因になり、筋肉で支える比重が多くなるため筋肉が発達し脚が太くなります。

まとめ

巻き爪を放置するということは、巻き爪になった原因を放置しているということであり、原因を改善しない事には巻き爪の治療をして治ったとしてもまた再発します。

そして巻き爪はほとんどの場合自然に治るということもありません。
」痛みが無いから治す必要がないのではなく、「今後」巻き爪によるトラブルが起こる前に改善する必要があるということです。

初期であれば短期間での矯正により症状が早く改善します。
専門機関を受診し、正しい靴の履き方や爪の切り方など、巻き爪の原因を知り改善することや、定期的にケアするなど今後再発することを予防していく必要もあります。

爪のトラブルは、爪だけでなく足全体または全身の問題ととらえることが大切です。
実際に当院では巻き爪が改善したことで歩行時の痛みが無くなり、ひざ痛や腰痛が楽になったとのお声もいただいております。

巻き爪が痛くないからと放っておくのではなく、早めに専門機関を受診して症状を改善し、今後起きるかもしれない爪のトラブルを予防していきましょう。

巻き爪の原因、足や靴の環境まで含めたカウンセリングは「切らない!痛くない!巻き爪矯正院」へお任せください。当院では初回のカウンセリングを大切にし、患者さまの末永い健康生活のためにご助力致します。

東京巻き爪矯正院 練馬院

湯澤 憲司

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次