爪・指が痛い!手足の爪のケガとは
手足の爪のケガと言っても様々なケースがあります。
例えば、足の指を引っかけて爪が剥がれてしまった、指を挟んで指先が爪ごと潰されるような大ケガまで、いろいろな状況が考えられます。
手足の指のケガ、どんなに程度が軽い指のケガでも、ケガにより爪に変化が起きることがあります。
今回のコラムでは手足のケガによる指や爪の損傷について書いていきます。
爪のケガの種類
指挫滅創(しざめつそう)
指挫滅創とは、指がえぐれるような傷のことです。強い痛みを伴い、出血程度で済まずに骨折や感染症などを引き起こすことがあります。包丁やナイフなどによって生じる切り傷と比べ、皮膚や爪床(爪甲の下にあって爪を指に接着している軟部組織)に重度の損傷が生じることが多いです。
原因として、農業や工場の機械に挟まれるといった強い外的要因で起こります。人に踏まれた場合でも体重や加わった圧力が大きければ指挫滅創が起こる可能性があります。
指には神経や筋肉、腱、血管、骨などが密集しているので同時に強く損傷すればどこかに機能障害が残るかもしれません。6~8時間以内に治療を受けるべきとされます。ただし素早く治療を受けたとしても爪の形が変形したまま元に戻らない場合があります。
爪脱臼(つめだっきゅう)
爪脱臼とは爪が指から抜けてしまった(抜けかけた)状態です。爪の中枢側だけが引っこ抜ける爪根脱臼(掌側の皮膚はつながっている)が多いが、爪甲が完全に剥がれた状態(=爪甲脱臼)の状態にもなりやすいです。
原因として、機械や重い障害に挟まれてしまった場合に指を引っこ抜くと生じることがあります。また、転倒した際に指を強く打ち付けるだけでも起こりえます。なので爪脱臼に骨折を合併することがよくあります。
爪は抜け落ちてしまっても新しくまた生えてきます。ですが骨折(末節骨骨折)をした場合には爪で指先を保護するために爪と指を縫合して元に戻す手術をします。一方で爪と指を縫合しない場合もありますが、爪が皮膚から伸びてくる通り道が癒着する(爪上皮と爪母の癒着)のを予防するのに、間にフィルムを縫合し癒着を防ぐ必要があります。
爪下血腫(そうかけっしゅ)
爪下血種とは血液が固まり黒色または紫色っぽく爪の色が変化して見える症状です。爪床の出血は爪が完全に剥がれない限り流れ出ていかないので血が滞って残りがちです。痛みを伴うことがありますが、基本的に色の変化のみであり、爪が伸びて生え変われば変色部も自然に無くなります。
特に痛みが強い場合には痛みを緩和できる処置があります。針または加熱したワイヤー(電気焼灼器)を用いて爪甲に小さな穴を開けて血液を排出する方法です。この方法は痛みがなく、数秒程度で行えます。
爪下血種で注意していただきたいのが爪甲鉤彎症といった変形爪に繋がるケースです。血種が過度な場合に爪を下から押し上げて、爪が爪床から剥がれる爪床剥離を引き起こしつつ、さらに靴の圧迫負荷やすり足などの歩行習慣で爪が継続してダメージを受け続けると進行します。
また、爪の下の「腫瘍」によって似たような斑点が生じることがあります。しかし、損傷による斑点が数分以内に生じるのに対し、腫瘍による斑点は徐々に現れ、時間が経っても爪とともに爪先側に移動することはありません(腫瘍は爪の下の同じ部位にとどまる)。腫瘍と血種を見間違わないように小さな血腫は爪とともに爪先側に移動するか注意して観察する必要があります。
手足の指の損傷まとめ
爪だけが割れたり剥がれたりといった場合には、受診先として皮膚科または形成外科が適しています。
指先がつぶれたり、ちぎれてしまいそうなひどいケガであれば、受診先としては整形外科または形成外科になります。
指をぶつけてから爪が変な形になった、または爪が浮いてきたけどどうしたらいいかわからない、そんなときはお近くの爪の専門院「巻き爪矯正院」へお越しください。
東京巻き爪矯正院【練馬院】
湯澤 憲司
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