陥入爪は痛みが出やすいので放っておかないで!成長期の子どもに多い理由

子どもに多い爪トラブル

中野院には、年齢性別問わず足のトラブルでお悩みの方が毎日たくさん相談しに来院されます。

子ども、特に成長期における爪トラブルに多いのが陥入爪です。陥入爪とは爪が両脇の皮膚(側爪郭)に深く陥入した状態です。

「子供がテニスをしていますが、足の爪が皮膚に刺さって痛みがある。」

「ダンスをしている子なんですが。足の爪が刺さりこんで炎症を起こしている。」

「うちの子は運動などはしていないんですが、ずっと深爪で両脇の皮膚が化膿している。」

スポーツによる爪トラブル
症例:テニスで爪が割れてめくれてしまった

これらは全て陥入爪のトラブルです。

今回は、なぜ子どもに多いのかどうして成長期に起こりやすいのか。というポイントを解説していきます。何度も病院に行っているのに繰り返してしまったり、靴が原因なのか?と思って買い替えもたくさんしたのに…などお困りの親御さんたちにぜひ目を通していただきたい内容になっております。

目次

陥入爪の原因と、その対処・予防について

爪の形・整え方

陥入爪の原因に最も多いのは普段の爪の形・整え方にあります。

前回のコラムでもご紹介しましたが、理想の爪は「爪先がほぼまっすぐ&両角に少し丸みをつけたスクエアオフ」の形がベストです。そして長さは指先と同じ高さが良いです。指先に負荷がかかっても爪が皮膚に食い込みにくくなるメリットがあります。

大人であれば自分で定期的にうまく整えられますが、子どもはそうはいきません。そしてなによりも問題点があります。

それは、爪をむしることです。

いくら親御さんが気にしていようとも、隠れてついつい爪をむしってしまう癖がある子どももしばしば。小学校高学年あたりになるとなかなか目が行き届きませんよね。

子どもの患者さんの中で同様に癖がある子を観察すると、優しく根がまじめであるような印象を受けました。私の子も同じような性格で、シンプルに「やめなさい」と注意したこともありましたが逆効果でした。

でも、次のように話してみるとちゃんと理解してくれたんです。

「常に爪を剥いて深爪にしていると、化膿したり、とても痛くなって、病院に行くと液体窒素で焼いたり、爪を抜いちゃう、もしくは切り取られるんだよ。」と、爪トラブルの怖さを伝えることが解決策でした。ぜひお試しあれ。

靴の問題(不適切なサイズ・紐がないまたは緩い)

靴の圧迫による負荷は、爪が巻く原因になったり割れて深爪にさせてしまったり皮膚から爪に食い込ませたりと指先への負担が大きくなる可能性を秘めています。

ですから子どもの靴がはたして本当に足に合っているのか見直す必要がありますし、なおかつ成長期だと買い替えるタイミングも気を付けなければなりません。

成長期の子どもの足の成長は目まぐるしく、一学期にはゆとりがあった靴のはずが、二学期にはサイズアウトしていることも珍しくありません。そのまま靴が小さくなったことを申告してくれないこともあります。

小さい靴では過度な圧迫により爪が刺さりこみやすくなり、成長阻害を受ける原因になります。かといって買い替えも大変だなと、オーバーサイズの靴を予め買い与える場合もあることでしょう。しかしそれもまた足にデメリットがあります。ゆとりがあればそれだけ足が靴の中で遊んでしまい、指先への負荷は増大します。地面へ靴底が触れてから一手遅れて足がずれ動くので、踏ん張りが効きにくく運動の妨げにもなり良くありません。

適切なサイズは幅がちょうどぴったりで、長さは0.5~1cm余る程度です。横に動かず、指先が中でぶつからないようなイメージです。ですが、サイズ感だけでは実は足を守ることができません。紐をちゃんと結び直すことが大切です。詳しくはyoutubeにて実演動画を公開しています。

爪トラブルを悪化させる前に防ぐには

指先の痛みというのは辛いものです。神経が密集した関係で身体の他の部位よりも鋭い痛みが走ります。走り回りたい年頃である子どもも、この痛みでは難しいでしょう。体育も休まざるをえないかもしれません。

多少の痛みを我慢しても、庇った分膝や腰などへの負担となります。

ですから、なにより大切なのは親御さんが気にしてあげることです。

・爪まわりの皮膚が赤くなっていないかな?
・深爪していないかな?
・爪が明らかに爪切りではなく、ギザギザに手でむしった状態ではないかな?
・足指の関節部分にタコや赤みがないかな?

小学生のお子さんの場合は本人が気づかないことも多いので、なおさらしっかりチェックしてあげて下さい。そして靴の大切さ、爪のトラブルの怖さを教えてあげて下さい。また、子どもは親の姿・行動をしっかり見ています。手本となるべくまずは親御さんが靴の履き方・爪の整え方を徹底していってください。


最後になりますが、いつも自然と良くなるからと炎症を放っておくのは危険です。

「今までもたまに化膿はしていたけど、数日我慢したら治っていた。初めてこんなに膿んで酷くなったら、さすがにまずいと思って慌てて来ました。」こういう方、けっこう多いです。そして症状が重い状態になってしまっているケースが目立ちます。

悪化してからでは矯正による改善に時間がかかることがありますので、我慢・放置させずに早めに当院へお越しください。

中野区で足のトラブルでお困りの方は東京巻き爪矯正院 中野院へ。24時間受付のネット予約が大変便利となっています。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる