巻き爪にも個人差があって、巻きの具合も違えば、痛みの程度もそれぞれです。
陥入爪や爪甲鉤彎症対応メニューもありますが、実際にどういった違いがあるのか?しっかり解説していきます。
「巻いているように見えないけど、爪が食い込んで痛い気がする」
「爪が分厚く、色が濁っているのはなぜ?」
「痛みはない。けれど巻いているのは対処すべき?」
こういったお悩みに回答する内容にもなっていますので、是非最後までご覧ください。
巻き爪とは?
巻き爪は、実は医学用語ではなく湾曲爪(こちらが医学用語)や陥入爪を総じた呼称になります。「巻き爪」と呼んだ方がイメージとしても万人にわかりやすいため、湾曲爪は巻き爪と呼び、陥入爪と区別しています。
上記写真の例ですが、爪の端と端がくっ付くようなストロー状の巻き爪は、ゆっくり時間をかけて巻いた場合だと皮膚の食い込みがゆるく、痛みがないケースもあります。一方で症状の進行が早かったり、怪我や外的な負荷での巻きの進行は皮膚に鋭く刺さり込み、痛みが伴いやすい傾向にあります。重い症状になると化膿、出血や爪囲炎などの害があります。
- 間違った爪切り習慣
- 靴の選び方・履き方、そして歩き方
- 爪水虫、グリーンネイルなどの疾患やケガ
- 足の骨格変形(外反母趾、浮指など)
- 遺伝
- 健康状態
- 妊娠出産などによる体重増加
- 加齢
他には、足元をおしゃれに飾るジェルネイルが原因での巻き爪や、コロナ禍での運動不足による影響もあり、現代人は巻き爪になりやすい環境で過ごしてしまっている傾向にあります。
陥入爪とは?
陥入爪(かんにゅうそう)は、爪のサイドや角が周りの皮膚にぶつかり、埋まったり刺さり込んだりした状態を言います。皮膚を鋭利に傷つけ、炎症が起きやすい症状と言えます。
よく爪の白い部分(フリーエッジ)を切り取り箇所と思って全部切ってしまう方がいますが、それこそ陥入爪の始まりです。適正な長さは指先の皮膚の先端と同じです。それ以下の長さだと皮膚が盛り上がり、極端に言えば覆い被さるかのように爪の端が埋もれてしまうのです。
また、痛いからとその箇所を切って改善しようとし、切り残しが発生してしまうと症状が悪化して痛みがより強くなります。
短い爪を深爪と呼び、角を切り込んでしまうことをバイアスカット(V字カット)と呼びます。特に爪の角から皮膚に刺さりこんでいきますので、バイアスカットしないように気をつけてください。
爪甲鉤彎症・肥厚爪とは?
爪甲鉤彎症や肥厚爪は、爪が分厚く・硬くなり、横筋が入り層のように爪が形成してしまう症状を指します。見るからに変化し、爪切りも難しいようなこれらの爪を当院ではイメージしやすいように変形爪と呼んでいます。
写真のように左右差が明確でわかりやすい症例です。色の違いも顕著です。親指に症状が出やすい傾向にありますが、これは重心のかかり具合や指の長さの関係から出ます。もちろん他の指にも症状が出ることもあります。
巻いていないので、痛みが出ないかと思いきや、高さが生まれて靴の上部に接触した際に痛みが出る場合があります。また、巻き爪や陥入爪の併発パターンもありますので、早めの処置が必要です。
- 靴による負荷
- 爪の疾患
- 加齢
- 怪我などでの爪の脱落
症状毎の改善期間について
巻き爪は基本的に1月に1回、矯正のプレートを貼り替えて巻きを改善していきます。当院のプレート矯正は狙った箇所に効果的に作用するよう柔軟に加工して貼り付けられるため、痛みの軽減の早さが特徴です。爪全体が10~30°の安全で機能的な角度になるまでは、軽度巻き爪(40~50°)で計2, 3回の通院。中度巻き爪(60~70°)で計3~5回の通院。重度巻き爪(80~100°)で5, 6回が一般的な回数です。もちろん個人差がありますので、それ以上回数を重ねないと改善できないケースもあります。
陥入爪も基本的に1月に1回、矯正のプレートを貼り替えて陥入を改善していきます。回数はおおむね上記巻き爪の場合と差はないですが、爪が短いため適切な長さに伸びてくるのを見届ける必要があります。そのため痛みがなくなってきた後半の段階で通院ペースを延ばすこともあります。
これら変形爪の場合は基本的に2, 3か月に1回の通院ペースとなります。爪が1枚生え変わるのに1年以上かかるのに加え、伸びより厚みに変化するこの症状では、2, 3年以上かかってやっと1枚生え変わるという場合も多いので通院期間もそのくらいが目安となります。
どの症状にも言えることですが、初期段階に近いほど施術開始から改善までのスピードが早い傾向にあります。気づいたときが始め時。放置するメリットもありません。ご予約は24時間受付中のネット予約が大変便利となっております。ご来院お待ちしています。
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