夏になると裸足になる機会も増え、ふと足の裏を見るとガサガサと皮が剥けているという経験をしたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
足の裏の皮が剥ける=水虫を想像する人もいるかと思います。 しかし、それは水虫ではないかもしれません。
今回は水虫とよく似た症状の【点状角質融解症】という病気についてご説明します。
・点状角質融解症とは? ・症状 ・原因 ・治療方法 ・対策 |
点状角質融解症とは?
夏に足裏に汗をかきやすい時期によく見られます。水虫と間違われやすい病気で、主に足底の地面に触れる部分(足の裏や足の側面、踵)に細菌が繁殖して数ミリの大きな点状のくぼみが足裏に生じます。
また、点状角質融解症とは見た目の変化だけではなく、痛みや悪臭を伴うこともあります。 10代~50代の方にみられることが多く、特に若い世代の方に多く見られる傾向があります。また、女性に比べて男性のほうが病気の発症率は高い傾向があります。
症状
足の裏や足の側面は加重圧迫部位と呼ばれます。地面と接地し汗をかきやすい部位です。主にこの部位に数ミリの穴(角質の欠損)が多数現れることが特徴です。穴が増えていくと、穴同士が結合して1〜2cmの窪みを形成することもあります。窪みといっても皮膚をえぐるような深さではないので、神経に触って鋭い痛みが起きることはほとんどありません。
自覚症状として、汗をかくことで足がふやける、ヒリヒリして痛む、悪臭を放つなどが挙げられます。しかし、不快感である痒みやチクチクするような掻痒感(そうようかん)を訴えることはほとんどないことも特徴の一つです。
運動や職業柄で足が蒸れやすい、また多汗症を伴い高温多湿な環境下が続くことで症状が生じることが多いとされています。
原因
点状角質融解症の主な原因は細菌感染によるものです。皮膚の雑菌が過度に増殖して起こるものですが、その雑菌は高温多湿の環境下を好み増殖する傾向があります。
雑菌が増殖する過程でケラチンやたんぱく質分解酵素が出て、角質層を溶かして破壊します。現れる点状のくぼみはこれが理由です。
また、臭いの原因は硫黄化合物です。 点状のくぼみができると同時に悪臭の元となる硫黄化合物を形成することもあります。これは濃度が高くなるほど悪臭が増します。
治療方法
細菌感染なので、菌を抑えるための塗り薬(抗菌薬)が処方されます。医療機関で相談してください。
水虫と自己判断して、抗真菌薬を使用しても効果はありません。自己判断せず専門家に診てもらうのが解決の早道です。
対策
ご自身で行える対策は、高温多湿な環境を改善させることです。 つまり、足が蒸れないようにします。
適度に靴下(速乾性のものがよい)を取り替えたり、通気性の良い靴を履くようにしましょう。足の清潔を保つためにも清潔な靴下、水気を拭きとるタオルにも気を付けてください。汗をかいた際には石鹸や抗菌剤を含む洗浄剤で丁寧に足を洗いましょう。 他にも足が蒸れるような靴下やブーツを避ける、雑菌の繁殖を防ぐためにも連日同じ靴を履かないようにしましょう。
雨の日など靴が濡れた際にはしっかりと乾かしてから使用することを心がけることも大切です。 上記の靴や靴下を含めた注意点を守った上で、処方された薬で治療すれば数週間で症状は改善されていきます。
また、多汗症を併発している場合には制汗剤との併用が効果的とされています。
今回紹介した点状角質融解症は冒頭でも説明したように、水虫と非常によく似ていることが特徴です。場合によって水虫と自己判断され、間違った治療を行う方もいます。 正確な診断のもと適切な治療を受けるためにも、専門の病院を受診することが重要であると言えます。
越谷院では巻き爪矯正以外にも、足爪の状態に不安があればアドバイスをしています。適切な判断を下すことができるものもあれば、今回のように医療機関で診てもらわなければいけないケースがあります。まずは気になる点はお気軽にご相談ください。カウンセリングのみでも承っております。
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