爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)とは足の爪(主に親指)が厚く硬くなり、色も濁っていき、表面がデコボコと盛り上がってくる症状のことを指します。 「鉤彎(こうわん)」は普段あまり見慣れない漢字ですが、猫の鉤爪(かぎづめ)のように彎曲しているという意味です。 分厚くなって爪が濁るといった症状から、爪白癬と間違われることもありますが、爪甲鉤彎症は爪白癬のような爪がボロボロと脆くなる症状とは異なり、硬くなってしまい非常に爪が切りづらくなります。
当院でも「爪が厚く変形してしまって爪切りで切れない」「色も濁ってしまい見た目も悪いので人前で足を出したくない」「靴を履くと圧迫されて痛む」などといった症状を訴えて来院されます。
自分では対処できなくなり、どうすることもできないまま長年そのまま放置されてより症状が酷くなってしまっている方も多くいらっしゃいます。 今回はそういった爪甲鉤彎症になってしまう原因を解説していきます。
『目次』
・爪甲鉤彎症の原因
・爪甲鉤彎症によって起こるトラブル
・爪甲鉤彎症の予防法
・正常な爪の再生方法
爪甲鉤彎症の原因
爪甲鉤彎爪症は爪に物を落としたり、外部からの衝撃で爪が剥がれてしまった、病院での抜爪手術の結果なってしまったりといったことが主な原因となります。 または長年、先の細い靴やハイヒールなどの爪に大きな負担がかかる靴を履いているとなってしまうこともあります。 足先への負担が大きなスポーツの選手やバレエダンサーにも見受けられます。
長期間の爪への負担が重なって起こるため50代以降の発症が多いですが、まれに20代の若い方でも発症することがあります。
爪甲鉤彎症によって起こるトラブル
爪甲鉤彎症の予防法
爪甲鉤彎症の予防法は、負担のない靴に変え、正しい履き方を続けることです。先の細い革靴やハイヒールといった常に指先が圧迫を受け続ける靴を長期間履いていることが原因となるため、爪先に負担の少ない靴へと可能な限り切り替えないといけません。
紐のタイプのスニーカーを最も足に優しい靴として推奨しています。 ただスニーカーなら何でも良いというわけではなく、サイズが適切で正しい履き方を心掛けていくことがポイントとなっていきます。 当院では靴まで視診し、正しいサイズ感や紐の効果的な結び方の直接指導も行っています。
正常な爪の再生方法
爪甲鉤彎症を正常な状態の爪に再生させるには長い期間と日頃の手入れが必要となります。 通常足の爪は生え変わるのに1年程度かかります。 しかし爪甲鉤彎症はそれよりもさらに伸びが遅くなります。再生には爪が完全に伸びてくれるまで定期的なケアを必要とします。そのため、最低でも1年以上を要します。
当院では爪が真っ直ぐキレイに伸びて来られるように2, 3か月に一度定期的に爪の厚み環境を整えます。
そして皮膚を盛り上がらせないようテーピングを患者さん自身に毎日継続していただきます。
日頃の手入れを怠らないようにして長い目で見守っていくことがキレイな爪を取り戻す鍵となります。
我々が専用のネイルマシンで時間をかけて削っているくらいの状態の爪ですから、分厚い爪はご自身で何とかケアしようとしてもなかなか難しく、切るも削るも困難かと思います。気になったら一度当院へ爪を見せに来てください。 ネット予約も可能ですので、是非ご相談ください。
【東京巻き爪矯正院 池袋院】
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