巻き爪の原因に、実は糖尿病が関わっています。糖尿病は国民病といわれるほど年々患者数が増加していますが、自覚症状がなく進行が早いので、気づいたときには悪化していることもある怖い病気です。糖尿病から来る爪への影響含め、身体に及ぼす影響や症状を知って、今後の健康管理に役立ててください。
糖尿病とは
糖尿病とは、すい臓から分泌されるインスリンの働きが弱くなり、血液中の血糖をコントロール出来ず血糖値が高くなってしまう病気です。血糖値が高くなると血液濃度も高くなり、俗にいう「ドロドロ血」という状態となって、血行が悪くなります。血液の滞りや、毛細血管が傷ついてダメージを受けやすくなることにより全身に悪影響を及ぼします。初期の場合は自覚症状が少ないですが、体の末端である足は血液が巡りにくくなると早期に症状が現れやすいところです。足がしびれる・つりやすい・皮膚が乾燥する・巻き爪になる等の違和感があったら、早めに病院で検査を受けましょう。
特に、糖尿病によるドロドロ血が滞ることが原因で巻き爪になった場合、爪が皮膚に食い込んで傷つくと、そこから細菌に感染して化膿や炎症を起こしやすくなります。健康な人ならすぐに治るような傷が、高血糖の状態では治りにくく、感染症にもかかりやすくなります。足の壊疽、神経障害や失明などの合併症はとてもリスクが伴うので特に糖尿病は特に注意すべき病気です。足の爪の確認を怠らないようにしましょう。
巻き爪などの糖尿病で起こる爪トラブル
巻き爪…爪の両端が内側に巻く状態の爪症状を指します。時に皮膚に強く食い込み、痛みや化膿といった炎症を招く可能性があります。糖尿病では皮膚の炎症から感染症にも発展する怖れがあります。
肥厚爪…爪自身が厚く変化していく症状を指します。厚くなるだけでは痛みは伴いませんが、分厚い爪は乾燥しもろく、割れやすくなります。割れたところから雑菌が入り、炎症を起こすリスクも高まります。また、割れるとそこから巻き爪になるケースもあります。
爪白癬…爪の水虫です。見た目に白かったり黄色っぽく濁りが出て、爪が内側から厚くなります。皮膚の水虫とは違い臭いなどは発生しないのでつい放置しがちですが、爪がもろく、割れやすくなることに加え、市販の水虫外用薬では治せない厄介なものです。さらに自律神経障害のせいで皮膚が乾燥するため、足の裏にひび割れが出来やすく、そのひび割れから白癬菌が入り皮膚も水虫になる、という可能性も高いでしょう。
巻き爪を引き起こす糖尿病の仕組みとは
巻き爪の原因には、靴による負荷や深爪といった間違った爪の整え方などが挙げられます。しかし根本的に、爪を育てる栄養素や水分などがしっかり爪に送り届けられないと、爪を健康に保ち続けることはできないのです。
糖尿病になると、血糖値のコントロールができなくなります。血液中に含まれる糖はエネルギーであり、タンパク質を合成して細胞の増殖を促す働きをしています。しかしながら糖のコントロールができないと、エネルギーを体中に送り届けるのが難しくなります。足の爪は体の末端で、そこまでエネルギーがちゃんと送られなければ爪は次第に不健康になっていきます。こうして爪に様々な異常が起きるという仕組みです。
糖尿病は足の感覚が弱くなる神経障害も併発していることが多いので、巻き爪による食い込みの痛みをあまり感じず気づけないことがあります。壊疽のような重症な病気も、初めはほんのわずかな傷から始まることがほとんどです。ケガをしないよう気を付けるのは勿論ですが、サイズの合った靴選びや、自分の目で毎日チェックする習慣づけによる病変の早期発見、早期治療があなたの健康を守る大切な一歩となります。少しでもおかしいと感じたら、すみやかに医療専門機関を受診しましょう。
東京巻き爪矯正院 赤羽院
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