乾燥が爪トラブルの原因になる|皮膚以上に水分が蒸発!?爪の乾燥の怖い話
乾燥が爪トラブルの原因になるのをご存じでしょうか。これからの寒い時期に多いのが乾燥の悩み。お肌や髪などは保湿をされる方は多いでしょう。
しかし、爪はどうでしょうか。爪も乾燥が起こるもの、というのを知らないもしくは軽視している人は多いように感じます。
乾燥によって生じる縦線・筋ができる見た目の異常、どうすれば健康的な自爪を育てることができるのか、自爪のトラブルは、できれば自力で改善したいと思われているのではないでしょうか。
とはいえ、中には「爪の縦線が増えているけれど、これって病気?」「素爪が滑らかでキレイな人と、筋が多くてでこぼこしている人の違いって何?」という疑問を抱えている方も少なくないはずです。
そこで、今回は爪の性質とトラブルの主な原因を紹介します。
『目次』
・爪の性質
・爪のトラブルの主な原因
・爪の縦線・筋を出来にくくするための原因(対策は次回ご紹介いたします)
爪の性質
爪は皮膚の一部です。
以前のコラムでも取り上げた通り、爪は主にタンパク質の一種「ケラチン」で出来ています。
皮膚や髪も主にタンパク質でできているように、爪は皮膚の延長なので同じ主成分です。皮膚表面の層「角質層」が、皮膚の下にある爪の根元「爪母(ネイルマトリクス)」で分化して、硬く薄い3層が積み重なってできた1枚の板――これが、正式には「爪甲」(別名「ネイルプレート」)と呼ばれる爪部分なのです。
爪の伸びるスピードは季節差や個人差もありますが、足の爪は手の爪の約半分と言われています。(手の爪の場合で1ヵ月に3mm、足の爪では1か月に約1.5mm)。ちなみに足の爪が1枚生え変わるのがおよそ1年サイクルです。
「爪が伸びる」とは、爪の根元の皮膚の下にある「爪母」で、爪の元になる爪母細胞が古い爪を押し出すように常に分裂・増殖しながら3層を形成し指の先端方向へと移動し、角化することで硬くなり、新たな爪部分になる一連の細胞の動きを指します。
爪のトラブルの主な原因
次に、爪の表面に現れるトラブルについて見ていきましょう。
縦線・筋ができる原因
爪のトラブルの中で一番多いのが、縦線・筋が目立つことです。
例えば、年齢を重ねると、皮膚の弾力を司るコラーゲンなどのタンパク質が減少したり機能が低下したりしてシワが増えてしまうように、爪を形成する成分も加齢によって減少し、シワのような縦線ができてしまう老化現象の一つなのです。
また、老化現象だけではなく、「乾燥」によっても縦線ができてしまうことがあります。
手を洗ったり、アルコール消毒を行う機会が増えたりする昨今。手荒れ、特に指先の乾燥に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
普段なにげなくしている家事や作業の中にも、乾燥の原因はたくさんあります。
例えば食器洗いに使う洗剤の中にも油分や水分を落とす界面活性剤が含まれています。
また、ジェルネイルやマニキュアを落とすために使用する「エタノール溶液」や「(油分溶解作用のある)アセトン配合の除光液」によって、自爪の油分・水分が必要以上に除去されてしまい、過剰に乾燥してしまいます。
爪の乾燥が進むと、それぞれの層の結合が弱まり、結果として縦線をはじめ、先端部分が欠けやすくなったり、二枚爪や三枚爪になったりと、様々な爪のトラブルが発生する原因につながります。
日常生活の何気ない作業が爪の縦線の原因になっていたりします。
では、どのように対策を取り、ケアをすれば防げるのかを次回ご紹介いたします。
当院では巻き爪矯正だけでなく、ひとりひとりに合わせた根本原因改善の指導も行い、患者さま方の健康寿命を延ばすお手伝いをしています。爪の普段のお手入れ方法、生活習慣など気になったことはお気軽にご相談ください。カウンセリングのみでも受け付けています。
東京巻き爪矯正院 練馬院
湯澤 憲司
【東京巻き爪矯正院 練馬院】
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〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階
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