巻き爪の種類と症状について(陥入爪(かんにゅうそう)、湾曲爪(わんきょくそう)、爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう))

目次

巻き爪とは

巻き爪とは、爪の端が内側にクルッと巻き込んだ状態というイメージが一般的だと思います。

実は巻き爪の種類は3種類あり、上記のイメージはその1つの湾曲爪(わんきょくそう)を指します。爪が皮膚に食い込む状態は陥入爪(かんにゅうそう)、爪が分厚く硬く変化した症状は肥厚爪(ひこうそう)・爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)と呼びます。これら爪に起きるトラブルをひとまとめに”巻き爪”と総称しているのです

主に負担のかかりやすい足の親指の爪が巻き爪になることが多いのですが、その他の指の爪も巻き爪になることがあります。約10人に1人が巻き爪を発症していると言われ、自覚のない隠れ巻き爪の方も含めればさらに多くの人が爪のトラブルを抱えているでしょう。これだけ数が増えるのは現代人に靴の知識が少なく、また運動の機会が減っていることが考えられます。さらに今後自宅に居ながら遠隔で仕事ができたり学校の授業を受けられる世の中に突入し、巻き爪患者の数は増えていくと考えています

巻き爪が進行すると爪が皮膚に食い込み、次第に激しい痛みを引き起こすようになります。さらに、炎症が進むと爪の周りの皮膚が化膿してしまい、歩くことができなくなるくらいの痛みを招く恐れがあります。

最も恐ろしいのは膝痛・腰痛などの全身の不調に繋がる問題です。

足は身体を支える土台です。その末端にある指先の爪が崩れるとバランスを失います。建物で言えば基礎が崩れれば倒壊していきます。それと同じことなのです。基礎が崩れているのにヒビ割れた壁だけを補修していても解決には至りません。

身体の不調の元は爪にあると言っても過言ではないのです

巻き爪の種類とそれぞれの症状について

では巻き爪の症状を個別にご紹介します。

湾曲爪(わんきょくそう)

湾曲爪は一般的に巻き爪のことです。爪がロール状に湾曲した症状です。強い巻きの場合は、痛みを生じることもありますが、軽度の場合は痛みや腫れもなく、巻き爪に気づかない方もいらっしゃいます。

重度の湾曲爪であっても痛みがない場合もありますが、これは数年かけてゆっくり皮膚の形状が湾曲と馴染みながら変化したためです。とはいえ、痛みがないから放置していいということでもなく、矯正し平たく直したほうがいいと断言します。本来爪が平たくあることで指先の踏ん張る力を最大限発揮できるのですが、湾曲していれば皮膚の形状と合わなくなり踏ん張りが弱くなります。そのため転倒や怪我の元になります。

ストロー状湾曲爪
ストロー状湾曲爪
軽度の巻き爪症例
軽度の湾曲爪

2つ目の画像は軽度の湾曲爪です。ストロー状と比較すると明らかな差がありますが、痛みが出ている場合もあります。ちなみに向かって左の爪は黒い変色が見られますが、内出血の可能性があります。これは相応の物理的負荷を受けると起きます。白い筋も目立つので靴の履き方や選び方の問題や、外反母趾などの骨格の変化が原因として考えられます。

陥入爪(かんにゅうそう)

陥入爪とは、爪の端が周囲の皮膚に食い込んでいる状態です。痛みや赤み腫れなどがあり、炎症が悪化して感染が起こると赤みや腫れが強くなり膿が出ることもあります。痛いからと食い込んだ爪の両端を切ってしまうと、伸びてきた爪が刺さり込んでしまうという悪循環に陥るケースが多いです。

原因のほとんどが深爪の影響なので、爪を適切な長さに伸ばして普段から整えてあげるのが大切ですが矯正を施さないとそもそも痛みで伸ばすことができません。外科的処置で切られても繰り返します。

下記の参考画像のように先端の白い箇所(フリーエッジ)が無く、画像右端の角が食い込み化膿し出しています。盛り上がって壁になっている周りの皮膚を乗り越えるように矯正していかないと食い込み続けます。

陥入爪画像初回
陥入爪画像
陥入爪症例4ヶ月経過
陥入爪症例4ヶ月経過

この症例では4ヶ月矯正を続け、皮膚に刺さらず安全に伸びることができました。ここから爪の整え方や靴の履き方などに気を付け深爪にさせない習慣作りが大切になります。

爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)

爪甲鉤彎症は高齢者の方に多く見られます。爪が角のような鉤型(かぎがた)に曲がって分厚く変形している状態を言います。黄褐色や黒褐色に変色し、爪の表面には横筋がみられるのも特徴です。症状が進行すると爪が皮膚に食い込み圧迫感や痛みを生じることもあります。

厚みが出ているだけの場合は肥厚爪(ひこうそう)と呼び、これら2つを合わせて当院では変形爪(へんけいつめ)と総称しています。厚みを整える機材がなかったり、一般的な爪切りでは刃が入らなかったりし病院や介護施設で対応してもらえない方が多く当院に訪れます。

爪下にゴミが溜まりやすいので不衛生な環境になりやすいです。なるべく早めに処置をしたほうが改善も早い傾向にありますので巻き爪専門のプロに任せるべき症状と言えます

変形爪症例
変形爪症例

これら3種類の巻き爪について紹介しましたが、巻き爪の痛みをかばって歩いていると、正しい歩き方が出来なくなってしまい、足への過度な負担がかかります。その結果、タコ・ウオノメなど更なる足のトラブルを起こします。足のトラブルにより全身のバランスがおかしくなり、体に歪みが生じ、膝痛・腰痛の原因にも繋がります。たかが巻き爪と侮ってはいけません。痛みを放置せず、適切な対応を早めに取ることが大切です。

巻き爪や足のトラブル対応にお困りでしたら、福岡巻き爪矯正院 香椎院に是非お気軽にご相談ください。


福岡巻き爪矯正院 香椎院

住所福岡市東区香椎駅前1-17-43 ベリタスビル502号
電話番号080-1190-5550
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