深爪が巻き爪を悪化させる|切ってはいけない理由を解説

巻き爪の症状が悪化したり、痛みが生じたとき、普段の爪切りが関係しているケースが多くみられます。足の爪は正しい理想的な形が決まっていて、間違った爪切りにより余計に巻き具合や痛みを酷くしてしまうことが実は少なくありません。今回は、なぜ深爪が危険なのかについて解説しつつ、守るべき正しい足の爪の形をご紹介していきます。


『目次』
・深爪とは
・深爪による危険性
・深爪にしない、させない整え方・習慣
・深爪が直らない悪循環を断ち切る

深爪とは

当院に来院された患者様たちはほとんどが深爪か、反対に爪が長すぎる人たちが大半です。その中で深爪の場合、多くが「短いと思っていない」のです。

皆さんが口を揃えて言うのは、「爪の白い箇所があるから切りすぎだと思っていない」こと。白い箇所はフリーエッジと呼ばれる部位で、実は長さは人それぞれです。

白とピンク色の爪の境界線を黄線(おうせん)と呼びますが、これを切る目印にしている方も見受けられます。しかし黄線に合わせて爪を切ると深爪の状態となり、巻き爪や陥入爪といった爪トラブルに発展する他、爪が皮膚に刺さり込み化膿や出血といった皮膚トラブルを招く危険性があります。

爪の理想形

爪の理想的な形は、

長さ
指先の皮膚と同じ高さ
形状
全体が四角いスクエアオフ(角が尖りすぎず安全な状態)

画像の左の爪の形が理想です。

良い爪と悪い爪

巻き爪や陥入爪といった爪トラブルは角(爪端)から始まりやすいものです。

もし角が短かったり、丸く黄線に沿って切られているとします。周りの皮膚は日頃歩いたり靴による圧迫で負荷を受けているので、爪へ向かってグイグイと押しやられます。押しやられた皮膚が爪の伸びを遮る壁となり、次第に爪が伸びながら皮膚にぶつかってしまいます。そして爪は向きを変え、巻いたり、皮膚に食い込むのです。

深爪による危険性

化膿性爪囲炎(かのうせいそういえん)
別名「ひょう疽(そ)」と呼ばれ、爪床(爪の真下の皮膚)に炎症が起きることがあります。また、側爪郭(爪の横の皮膚部)に爪が食い込むと出血や化膿といった症状に加え、酷くなると肉芽(にくげ)を発症する可能性があります。
体のバランスを崩す
深爪により巻き爪や陥入爪といった爪トラブルが引き起こされると、指先の痛みによる歩行が困難になる場合があります。足というのは、指先もうまく使えていないと全身のバランスを崩してしまいがちで、膝痛から始まり、腰、背中、肩、首と連鎖していきます。爪は指先を覆い、支えることで指全体・足全体を使って歩行や走りを可能にしています。爪の長さが指先まで届いていれば、それだけ安定感が増してくるのですが、深爪であれば安定を損ないます。すでに足腰が弱っている人であれば転倒の一因になります。スポーツを日頃している人はパフォーマンスが低下してしまいます。

深爪にしない、させない整え方・習慣

爪切りの道具を見直す
深爪にしてしまうのは、爪切りの道具が問題であったりもします。爪切りは足用の爪切りがあり、直刃という刃が横に真っすぐなタイプがあります。一方で手の爪用の爪切りは曲刃といって、真ん中にかけて凹んでいるタイプです。家庭には手の爪用爪切りが多く、足にも兼用するため角を切ってしまうケースが多いです。爪切りをまず替えましょう。
ヤスリを使う
ヤスリは足用の爪切りよりもさらに安全性が増す道具です。爪切りだと爪を齧り切るような仕組みをしているので爪に亀裂が入ることがあります。ヤスリだと削り進めるので亀裂が入る心配はありません。また、習慣から切りすぎてしまう人にもうってつけです。ヤスリだと周りの皮膚にぶつかるので深く削り込むことも少ないからです。
爪を噛まない・むしらない
爪を噛んだり、むしったりする癖がある方、特に子どもは要注意です。爪切りで深爪にするよりもより深く重症化しやすいです。

深爪が直らない悪循環を断ち切る

深爪になると爪が皮膚に食い込み、伴った痛みから解放されたく、より深爪にさせるという悪循環が起こりがちです。その悪循環を断ち切るには爪を矯正し、皮膚に食い込まない状態を維持しながら爪を伸ばすことが早道です。

東京巻き爪矯正院 池袋院では、深爪による陥入爪や巻き爪にも対応します。化膿などの皮膚症状が起きる前に早めの矯正をお勧めいたします。便利なネット予約もございます。ご予約・ご連絡お待ちしております。


【東京巻き爪矯正院 池袋院】

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