巻き爪じゃないのに指先や爪が痛い理由:グロムス腫瘍について

指先や爪が痛む原因として多くの人がまず思い浮かべるのは巻き爪や外傷かもしれません。しかし、明確な原因が見当たらない場合、「グロムス腫瘍」という疾患が関係している可能性があります。ここでは、この疾患について解説します。

目次

グロムス腫瘍とは?

グロムス腫瘍は、指先や爪の下にできる良性の腫瘍です。腫瘍は血管や神経の周囲にある「グロムス体」から発生し、非常に小さいにもかかわらず、強い痛みや感覚異常を引き起こします。
グロムス体は体温調節を担う小さな構造で、主に指先や爪の下に多く存在します。そのため、腫瘍が発生する部位もこれらの箇所に集中します。具体的には以下のような場所が挙げられます。
⦁ 爪甲下(そうこうか):爪の真下に腫瘍ができることが多く、爪自体の変形や色調変化を引き起こします。
⦁ 指腹:指先の内側、特に神経が密集する部分に発生することがあります。
⦁ 爪周囲:爪の根元や側部にも稀に発生することがあり、爪の湾曲や巻き爪に似た状態を招くことがあります。
発症頻度は低く、診断が難しいことがあります。そのため、患者は長期間痛みに悩まされることもあります。

主な症状

グロムス腫瘍の症状は以下の通りです。
⦁ 鋭い痛み:指先や爪の下に、針で刺されるような痛みを感じる。
⦁ 寒冷過敏:冷たいものに触れると痛みが悪化する。
⦁ 圧痛点:腫瘍のある部位を軽く押すだけで強い痛みが走る。
⦁ 患部の変化:皮膚が青紫色になる場合がある。周囲が敏感になり、触れると違和感がある。
爪の変化
⦁ 爪が薄くなったり、局所的に変形したりする。
⦁ 爪が透明感を失い、白濁や曇ったような外見になることがある。
⦁ 腫瘍が大きくなると、爪が浮き上がるように見える場合もある。
⦁ 爪の成長が不均衡になり、縦や横の筋が目立つようになることがある。
⦁ 一部のケースでは、腫瘍が爪の形状に影響を与え、巻き爪のように湾曲してくることもある。
これらの症状が長期間続く場合、放置せずに専門機関を受診することが重要です。

グロムス腫瘍イメージイラスト

巻き爪との違い

巻き爪とグロムス腫瘍は、痛みや見た目に類似点がある一方で、以下のような違いがあります。
⦁ 痛みの場所:巻き爪は爪の縁が主に痛むのに対し、グロムス腫瘍は爪の中央や指先に痛みを感じます。
⦁ 炎症:巻き爪では爪周囲が赤く腫れることがありますが、グロムス腫瘍では外見上の炎症がほとんど見られません。
⦁ 触診での反応:巻き爪は爪の縁を押すと痛むのに対し、グロムス腫瘍では特定の圧痛点が鋭い痛みを引き起こします。
⦁ 爪の変形:巻き爪では爪が皮膚に食い込む一方、グロムス腫瘍では腫瘍による爪の浮き上がりや形状変化が見られます。

受診のタイミング

次の症状がある場合は早めに受診してください。
⦁ 指先や爪の痛みが数週間以上続く。
⦁ 冷たい環境で痛みが悪化する。
⦁ 圧痛点がある。
皮膚科や整形外科を受診することで、適切な診断・治療が受けられます。

診断方法
診断は触診と画像検査によります。特に、MRIや超音波検査が腫瘍の位置や大きさの確認に有効です。適切な診断を受けるためには、皮膚科または整形外科の受診が推奨されます。

治療方法
治療の主流は外科的切除です。局所麻酔下で腫瘍を摘出することで、痛みが劇的に改善します。再発は稀であり、手術後の経過は良好です。

放置するとどうなる?

放置すると痛みが慢性化し、日常生活に影響を与えます。
⦁ 影響例:鍵を回す、文字を書くなど、指先を使う動作が困難に。
⦁ 寒冷環境での悪化:冬場や冷房環境で痛みが増す。
さらに、高齢者の場合、加齢による感覚の鈍化が進行すると、痛みを軽視しやすくなる可能性があります。特に神経の反応が鈍くなることで症状を自覚しにくく、発見が遅れることがあるため注意が必要です。

まとめ

巻き爪ではないのに指先や爪が痛む場合、グロムス腫瘍が原因である可能性があります。この疾患は放置すると慢性化しますが、適切な治療を受ければ痛みから解放されます。指先の痛みを軽視せず、早期に医療機関を訪れることが重要です。

当院では、初回のカウンセリングを丁寧に行います。爪のお悩みでしたら、「切らない!痛くない!巻き爪専門院グループ」へお任せください。患者さまの末永い健康生活のためにご助力致します。

東京巻き爪矯正院 練馬院
湯澤 憲司

東京巻き爪矯正院 練馬院 店舗情報

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〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階

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切らない!痛くない!巻き爪矯正院

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