爪の役割と巻き爪になる要因

東京巻き爪矯正院 寝たきり
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爪とは

爪は、表皮の角質が変化・硬化して出来た皮膚の付属器官であり、体毛と同じく、タンパク質の一種「ケラチン」でできています。哺乳類では種によって様々な形状をとり、ヒト以外の他の動物の爪は扁爪(ひらづめ)・鉤爪(かぎづめ)・蹄(ひづめ)と、それぞれに特化しています。ここでは、主にヒトの爪について説明します。

表皮から変化して出来た点においては、爪と毛を総じて「角質器」とも呼びます。

爪の役割

そもそもなぜ爪があるのかというと、実は人間の手や足の骨は指先まで達しておらず、指先には神経が集中しているため、爪が指先を保護しているのです。

また、爪があることで指先に上手く力を入れることが出来たり、指で小さい物をつまむ細かい作業もできるようになっているのです。試しに服をつまんで引っ張ってみてください、爪の下にある皮膚の色が変わると思います。爪が骨のない指先の支えとなっているのです。

足の動作における「立つ」「歩く」ときも、指先に力を加えてうまくバランスを取れているのは爪があるからこそで、爪は動物にとって重要な役割を果たしています。

爪の下部には毛細血管が集中しており、爪は「健康のバロメーター」と呼ばれるほど血液の健康状態に影響されやすい為、爪の色や形状に表れてくることが知られています。

爪を整える必要性

爪は定期的に長さや形を整える必要があります。理由は主に3つです。

1つは「物理的なケガの防止のため」です。爪が指先よりも長く伸びすぎていると爪がぶつかりやすく、引っ掛かりやすくもあります。爪が割れてケガをしたり、相手をひっかいてしまいケガをさせてしまう恐れがあります。

2つ目は「身だしなみ・マナー」の観点です。意外にも手、もっと言うと爪は他人から見られているものです。せっかくおしゃれをしていても、爪のお手入れをおろそかにしていると清潔感に欠けていると判断されることがあります。

3つ目に「雑菌の侵入の防止」日本食品衛生協会『改訂食品衛生責任者ガイドブック』では、爪の長さと細菌数は比例することが指摘されています。爪と指の隙間に汚れがたまり、食中毒菌の巣窟となる可能性が高いためです。爪の長さが指先から0.5cm変わるごとに細菌数が増え、0.5cmと3.0cmの場合では810倍もの差があると結果が出ています。

爪をネイルアートでおしゃれに飾るために伸ばしている方も多くいますが、あまりにも長すぎる場合、雑菌の温床になる可能性があります。

反対に、切りすぎの深爪も良いとは言えません。深爪は皮膚に食い込む場合があり、傷ついた皮膚には食中毒菌である黄色ブドウ球菌が大量に発生するリスクや巻き爪になる危険性が高まりますので注意してください。

巻き爪の原因

巻き爪の直接的な原因は、ハイヒールなどの窮屈な靴を履き続ける過度な負荷の継続や、体重が重たい人ほど皮膚が圧迫し爪が巻いてくると考えられています。しかしそうでない人(痩せている、靴の負荷がない、家の中でほとんど過ごしているなど)でも巻き爪になっているのが実情です。それらを紐解くと、全く圧力がかからない状態、つまり、骨折などにより長期間歩行しない人歩行頻度が低下した高齢者寝たきりの人にも巻き爪の症例が多数あることが分かってきました。

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【過度の圧力がかかっていたから巻き爪になる】⇔【殆ど圧力がかかっていなかったから巻き爪になる。】

間逆の状態であるにも関わらずどちらも巻き爪になってしまう原因です。この矛盾しているような巻き爪の原因を理解するには、弧をえがいた爪の構造がポイントになります。

巻き爪の原因:爪は自然に巻く性質を持つ

そもそも爪は何もしていなくても巻き込んでいく性質をしています。普段は物をつかんだり歩くことにより地面から適切に圧を受けることで、爪の巻く力が相殺され、ほどよく弧をえがいた爪が保たれます。

しかし現代人は乗り物の移動が楽になり歩く習慣も減少傾向にあります。仕事環境の変化も顕著にデスクワークが増え、最近であればコロナの感染予防からテレワーク、リモートワークと、通勤や外出がなくなり、ほとんど歩くことがなくなっています。そんな状況下では足の爪は力の均衡が崩れて巻き爪が生じやすくなります。

爪に必要な栄養素

爪の健康的な形成に必須栄養素は、タンパク質 ・ミネラル類・ビタミン類の3つです。

<タンパク質>

・ケラチン…ケラチンは、細胞骨格を構成するタンパク質のひとつで、爪や髪を形成する大事な主成分です。皮膚や舌、粘膜にも含まれています。

<ミネラル類>

・鉄分…鉄分の不足は、爪が反り返る匙状爪の原因にもなります。

・亜鉛…タンパク質の合成に必要となるため、不足すると爪の形成に影響してきます。

体の細胞にダメージを与える活性酸素を除去する酵素の構成成分であるほか、新しい細胞が作られる組織や器官では必須のミネラルです。

一般的に現代人の亜鉛不足は良く指摘されています。

・カルシウム&マグネシウム…ビタミンDと共に取ると吸収が良くなります。爪の成分ではありませんが、間接的に影響してきます。

<ビタミン類>

爪の組織は絶えず成長を続けている為、常に多くの栄養素を必要としています。中でもビタミン類は爪の成長を助ける為にも重要になってきます。

・ビタミンA…ビタミンAの主要な成分であるレチノールには、目や皮膚の粘膜を健康に保ったり、抵抗力を強めたりする働きがあります。薄い爪を硬く丈夫にするのに必要です。

・ビタミンB2…爪の細胞を活性化させ、再生や成長を促す役割があります。

糖質、たんぱく質、脂質の代謝、エネルギー生産に関与する酸化還元酵素の補酵素として働きます。「発育のビタミン」ともいわれ、発育促進に重要な役割を果たすほか、皮膚、髪、爪などの細胞の再生や成長を促進し、新陳代謝を活発にします。

・ビタミンB6…補酵素(酵素の働きを助ける成分)として多くのアミノ酸の代謝を助けています。免疫機能の正常な働きの維持、皮膚の抵抗力の増進、赤血球のヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成などの生理作用もあり、脂質の代謝にも関与しています。

・ビタミンC…結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必須の化合物です。丈夫でつやのある健康な爪にするには、ビタミンCの摂取が必要です。ビタミンCは、体内で自ら生成する事ができないので、積極的に食事で接種するようにしましょう。

・ビタミンD… カルシウムやリンの吸収力をアップさせます。

・ビオチン(ビタミンB7/ビタミンH)…ビタミンB群に属する水溶性ビタミンの一種です。皮膚の炎症を防止する因子であることや皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深く関わっているビタミンです。

●爪の役割と巻き爪の原因まとめ
爪の役割と巻き爪の原因について今回まとめました。爪を普段意識して気にする方は多くないと思いますが、爪の健康を維持するために、適度な運動と栄養素を意識して食事をすることはとても大切です。爪を気を付けようと栄養面で意識したり、運動したりするのも結果的に身体全体にとって良いことと言えます。

爪に日頃着目する人は美容目的でネイルアートをされている方に多く、そうでない人は「たかが爪、また生え変わるし放っておこう」と気にされないことが珍しくないように思います。巻き爪が発症した場合ですと、巻きだした初期段階でそのままにし続け、最終的に指に激痛が走るまで放置してしまった例をたくさん見てきました。

「放っておけばいずれよくなる」、「自分で切れば痛みが取れて心配がなくなる」

そう思いながらも当院に来院された患者様の数は数え切れません。

このコラムを閲覧している人は、少なくとも爪に関心があり、巻き爪かも?と疑っている状況かと思われます。であるならば、なるべく早い段階で巻き爪の専門家に相談をおすすめします。当院はカウンセリングのみのご予約も承っています。便利なネット予約もご利用できます。

東京巻き爪矯正院 練馬院  湯澤憲司

【東京巻き爪矯正院 練馬院】

練馬駅A2出口より徒歩3分の楽々通院!

〒176-0011 東京都練馬区豊玉上2丁目27−23 千川通り沿い1階

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