分かりやすくいうならば、陥入爪(かんにゅうそう)は巻き爪の一種です。陥入という文字通り、爪が皮膚に埋まり刺さり込んでしまう状態を全般に陥入爪と呼びます。文字通りの巻き爪は爪が巻いてストローのようになっていくもののイメージです。
陥入爪は爪が皮膚に食い込みますので、単に形状変化した巻き爪よりも痛みが継続、痛みが出やすいのが特徴です。それゆえに、食い込む爪を自分自身で切ることで痛みを凌いでいる方も多く、結果として、陥入爪を自分自身で重度化させているケースが多いのです。また、爪が爪の周囲の皮膚(側爪郭)に食い込み、出血や化膿という症状を引き起こす可能性が高いのです。
酷くなると「肉芽」「肉芽種」という皮膚の盛り上がりが出来てしまいます。大きく育った肉芽から余計爪に刺さり込み、皮膚症状が治りにくくなりますので、悪化する前に早期に矯正することが大切です。あまりにも陥入が長期化して酷い肉芽を形成すると病院で外科手術をしないといけなくなることもあります。誤った自分自身での爪切り処置にはくれぐれもご注意を。