巻き爪で化膿した!傷が治るまでのメカニズムと対処法とは?

化膿した陥入爪

足のトラブルの中でも特に巻き爪と陥入爪で悩んでいる方も多いと思います。

そんな巻き爪や陥入爪の主な原因は爪の切り方や歩き方の癖、靴の選び方などの生活習慣の中に潜んでおり、その多くが足の親指に起こります

比較的軽度な爪トラブルの場合、自分でケアをすることで症状を緩和することが出来る場合もありますが、傷が出来てしまった場合は化膿しないように正しい処置をする必要があります。また、化膿した場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

目次

化膿を繰り返す陥入爪

陥入爪とは巻き込んだ爪が皮膚に食い込んだ状態を指します。
皮膚に爪が食いこんだ状態のままでいると周辺の皮膚が刺激を受け続けます。

さらに水で濡れる・汗をかく・窮屈な靴を履き続けるといった状態が続くと皮膚がふやけ柔らかくなります。そうすると外部からの摩擦や細菌の影響で傷ができやすくなります。

傷が治るまでのメカニズム

人間の体には自然治癒力が備わっています。怪我をして傷口から出血し、かさぶたができた後しばらくすると治る。これが自然治癒力です。

では傷はどのように治るのでしょうか?

  1. ケガをすると、出血を止めるために傷口に血小板が集まる。
  2. 白血球が死滅した組織や細菌を除去する。
  3. 繊維芽細胞がコラーゲンを生成し、肉芽組織が傷口を覆う。
  4. 表皮細胞が増殖し、傷口を塞ぎ、傷が徐々に小さくなり治る。

体内でこのようなことが行われ、傷は治っていきます。

しかし、乾燥するとこのような機能が十分に発揮されないことがあります。
したがって乾燥をさせない湿潤療法という治療法がよいでしょう。この治療法は体が本来持っている自己治癒能力を最大限に生かし、従来の方法よりも早くきれいに治すことが出来ます。

傷ができたときの正しい対処法

人の体には常在菌というたくさんの微生物(細菌)が生息しています。
そして、傷口に細菌がいたとしても関係なく傷口が治るということも分かってきました。

傷ができると消毒液を傷口に付ける人も多いと思いますが、それは間違いです。
消毒液は傷口に付着したバイ菌だけでなく、傷を治そうとする細胞にも悪影響を及ぼします。したがって消毒液は使わずに水道水で洗い流しましょう。

そして傷は乾かしてはいけません。

傷を治す細胞を増やし、早期に傷を治すためには湿潤状態を保つことが必須です。
傷の上にガーゼを当てるとガーゼが水分を吸い取ってしまうため、傷口が乾燥し傷の治りが遅くなってしまいます。


傷口を乾かさない湿潤療法

  1. 傷口を水道水で洗い流し洗浄する。
  2. 2~3分圧迫し、止血する。
  3. 創傷被覆材として傷をすっぽりと覆うくらいのラップを用意し、ラップにワセリンを塗ったもので傷口を覆って保護する。
  4. ラップを包帯やガーゼを当てた上からテープで止めて固定する。

ラップで覆った際に傷口から出てくるジュクジュクとした透明の滲出液(しんしゅつえき)の中には細胞成長因子という傷の治癒に役立つ成分が入っています。傷口に直接ガーゼを当てると滲出液を吸い取ってしまうので、ガーゼではなく被覆材を使い滲出液を吸い取らないようにしましょう。

すでに化膿している傷の場合

通常の傷は上記のような処置を行うと人が持つ自然治癒力によって治っていきます。
しかし、傷口を汚れたまま放置すると付着した異物や壊死した皮膚組織に細菌が感染し、炎症を起こし赤く腫れて痛みや膿が出てきます。
この状態が化膿です。化膿は表面だけでなく、皮膚の奥深くまで広がる可能性もあります。
自己判断で治さず、医療機関を受診して抗菌薬や塗り薬による治療で化膿を治すことが最優先となります。

化膿が引いて綺麗に治れば良いのですが、爪が巻いていることで繰り返し化膿を引き起こす可能性もあります。
当院では化膿を引き起こさないためにも早めの巻き爪矯正を推奨しています。
もし化膿してしまった場合は皮膚科への受診をおすすめします。


埼玉巻き爪矯正院 浦和院

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