巻き爪や陥入爪の症状
1、痛みがある
巻き爪は手も足の爪もどこにでも生じるものなのですが、一般的には足の親指に生じます。
巻き爪や陥入爪の初期段階においては、爪が皮膚に刺さり込むような痛みや炎症で赤みが見られることが多いです。
神経の多く通う手や足の指先は非常に敏感で、直立、歩行の時の体重のかかり方や靴のあたりかたにより強い痛みを生じることがあります。
2、指先の腫れ・肉芽腫(にくげしゅ)・化膿
巻き爪や陥入爪で炎症が生じたあと、皮膚が赤く浮腫(腫れ)により余計に爪の皮膚への食い込みが強くなります。
そうなると腫れるからさらに食い込む、食い込むからさらに腫れるのを繰り返しとなりこの悪循環の中で悪化していきます。
症状によっては爪の横の皮膚(側爪郭〜そくそうかく〜)に炎症性の肉芽腫(にくげしゅ)や肉芽(にくが)と呼ばれる赤く腫れた組織を形成することもあります。
重症化すると炎症が進み、指先から膿が出てくるような化膿した状態になります。
陥入部の周囲の皮膚の発赤、腫れ、膿の貯留などが見られ、激痛を伴います。
ひどい場合、足の指先に体重をのせることができなくなり靴も履けず、踵で歩くような状態にまでなることもあります。
放っておくとこのような症状を引き起こす巻き爪ですが、病院での治療となると次のような処置が多く見受けられます。
巻き爪や陥入爪の手術方法
初期段階で多いのは刺さる爪の部分的除去(爪切り程度)、内服薬・外用薬による巻き爪治療。
皮膚科さんなどでは細菌感染を伴う場合、抗菌薬の内服と外用、肉芽腫の状態によりステロイド外用を併用したりと2週間程度薬を使用して治療していきます。
ただし、巻き爪や陥入爪の症状である
・痛み
・腫れ
・化膿
・肉芽
の状態が悪化した場合には外科的な手術を薦められる場合があります。
■巻いた爪を部分的に抜爪
指の根元に麻酔をして、食い込み、陥入している爪を部分的に抜きとります。
この場合は医療的な処置ですので、保険も適用となり3割負担分であくまで例ですが治療費:5000円程度〜となります。
一部分だけでなく、爪全体を抜いて処置する抜爪術も行われる場合もあります。
■フェノール法
フェノールという薬品で爪を作る組織細胞がある爪母を焼いて処理する方法です。
まず陥入して皮膚に刺さりこむ爪をメスで切り、鉗子(かんし)などで根本から抜きます。
この時に爪が作られる部分である爪母(そうぼ)から抜き取ります。
その後に、腐食性の液体であるフェノールをつけた綿棒を爪母に押し当てて、爪母の組織を部分的に破壊し陥入する爪を生えないようにします。
治療がうまくいけば巻き爪は再発しにくい状態(完治)になりますが、フェノールで細胞を破壊し、組織形成を止めるための爪母の幅や範囲を調節することが難しいため、
フェノールでの処置が弱く不完全だと爪が再生するので、巻き爪や陥入爪も再発します。
不完全ゆえに、破壊しきれなかった組織が残り、もともとの正常な爪が変形や薄い爪になったり、断裂した生え方をしたりといった可能性があります。
断片化してしまった爪が根本で刺さるような感覚を覚え続けるといった後遺症を訴える患者様もいらっしゃいました。
再発率に関しては医師のフェノールの経験や巻き爪の対応実績などによってもまちまちであると言えます
■鬼塚法
湾曲爪、巻き爪、陥入爪で食い込んだ爪、爪床と爪母の部分をメスで切り取る方法です。
フェノール法と並んで日本では代表的な巻き爪の手術と言えます。
爪の根本側の皮膚(後爪郭)を切開し、切り開いて、根本にある爪母を切り取ります。
フェノール法の薬品での処置に対して、メスで物理的に取り去る鬼塚法ですが、
術後の痛みが強いのが欠点となります。フェノール法は鬼塚法に比較して痛み自体は軽いと言われています。
フェノールと同様に、爪根部の除去を完全に行えないと、不完全な爪が生えて来ることがあり、巻き爪や陥入爪が再発することはあります。
知っておくべき手術のデメリット
■強い痛み
手術は強い痛みを伴うものであるということです。
「陥入爪の手術は痛いの?」患者様から巻き爪手術に関して一番多い質問でもあります。
麻酔をするから痛くないというのは半分正解で半分誤解があります。
基本的には指の根元の部分に2回~3回程度の針を刺してブロック麻酔を行いますので、確かに手術中は痛みを感じません。
しかし、麻酔の注射自体が痛くて大変苦痛だったと、手術経験者が口を揃えておっしゃいます。
もちろん術後も痛みは数日続きますので、ヒール、パンプス、つま先が細い靴を履けないですし、1週間ほど運動も控える必要があります。
■細菌感染や炎症の可能性
巻き爪の手術の後に、まれに感染 細菌による炎症を起こすことがあります。
皮膚の切開をしたりしますので、術後に傷口から雑菌が入り、感染により炎症を起こすことはないとは言い切れません。
■見た目の変化
部分的な抜爪、爪全部の抜爪、フェノール法、鬼塚法に共通しますが、爪自体の除去し、生えてこないように爪母の組織を切り取り、細胞破壊させますので、
爪幅が狭くなり、皮膚に切開あとが残ったり、棘状の不完全な爪が生えてきたりと見た目が良いとは言えない状態になります。
もちろんですが、手術前のように爪を戻すということもできません。
■再発もあり得る
手術をすれば再発しないということではありません、
実例でも
鬼塚法で爪の幅を狭めても、幅が狭くなった状態でもまた端から巻いて痛みが出るというのを繰り返している患者様。
複数回鬼塚法を行なったが巻き爪の最発はするので、当院で巻き爪の矯正法を定期的に行うことで再発することは無くなったという例。
フェノール法にて陥入爪の手術をしたが、処置しきれなかった爪母があり、不完全な爪がまた生えてきて、皮膚に食い込み陥入爪が再発した例。
など「こんなはずじゃなかった・・・」という例はあるのです。
巻き爪の症状や状態によっては、医療的な治療や手術を要する場合もありますので、手術を否定するものではありません。
大切なのはご自身の足の爪の状況に合わせた治療や対応をすることです。
巻き爪や陥入爪の手術をするべき段階なのか、巻き爪の矯正法で対処するべきなのかなどご自身で考えても判断できないものです。
手術よりもまず矯正法を
切らない!痛くない!巻き爪専門院は12万回以上の巻き爪矯正実績で、プロの観点で
どのような巻き爪の治療や矯正を行なっていった方がいいかのアドバイスを行なっております。
「もう手術しかない」と治療を諦めていた方も、当院の巻き爪矯正で、手術なしで痛みがなくなり、見た目も平たく改善している例もあります。
巻き爪や陥入爪の外科的手術は最後の手段と考えると良いと思います。
もうお一人で悩まずに、まずは当院の巻き爪カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
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