巻き爪を放置するとどうなる?高齢者における巻き爪のリスクと対応策

巻き爪(陥入爪)は、年齢に関わらず誰にでも起こり得る問題です。

特に高齢者においては巻き爪リスクが高まりやすく、加齢に伴う体の変化や、足元のケアの不足、慢性的な病気などが原因となります。さらに、高齢者の場合、痛みを感じにくくなることや、自己管理が難しくなるため、早期発見と適切な治療が求められます

この記事では、巻き爪が高齢者に与える影響や、放置するとどうなるのか、痛みを感じない原因、そして高齢者特有の注意点を解説します。

目次

高齢者における巻き爪の悪化リスク

加齢に伴い、巻き爪が進行するリスクが高くなります。高齢者が巻き爪を放置すると、以下のような悪化が起こる可能性があります。

皮膚が脆弱になる

高齢者は、皮膚の弾力性が低下し、皮膚が薄く、傷つきやすくなるため、爪が皮膚に食い込むとすぐに傷ができやすくなります。この傷が化膿や、炎症を引き起こすと治癒が遅く、さらに悪化する恐れがあります。

歩行障害の進行

高齢者にとって、巻き爪による痛みが歩行に支障をきたすことは非常に深刻です。爪が皮膚に食い込むことで歩くのが難しくなり、歩行時に体重をかばって歩くようになります。この姿勢の崩れが長期間続くと、膝や腰、さらには背中に負担がかかり、慢性的な痛みや姿勢の不良が引き起こされる可能性があります。高齢者にとって、歩行の障害は転倒のリスクにも繋がり、骨折やその他の大きな怪我を招く危険があります。

神経の鈍化

高齢者は、末梢神経が鈍くなることが多いです。特に糖尿病や高血圧などの疾患がある場合、神経の感覚が鈍くなることがあります。このため、巻き爪による痛みを感じにくくなり、早期に対処できなくなります。巻き爪が悪化しても、痛みを感じないまま放置してしまうことが多く、最終的に炎症や感染が進行してしまうことがあります。

血行不良

加齢に伴い血行が悪くなることが一般的です。血流が悪化すると、爪や皮膚の治癒力が低下し、炎症が引き起こされても治りにくくなります。爪にも血液に乗って栄養が運ばれていくため、血行不良によって爪に様々な症状が起こりやすくなります。

足のケアが不十分

高齢者は自分の足元をチェックしたり、爪の手入れを定期的に行うことが難しくなります。視力が低下していることや、手の力が弱くなること、または体力的な問題から、足元のケアをおろそかにしがちです。爪が内側に巻いていても、それに気づかず放置してしまうケースが多く、巻き爪が悪化する原因となります。

高齢者が巻き爪で痛みを感じない原因

高齢者において巻き爪が進行しても痛みを感じない場合があります。主な理由は以下の通りです。

神経の鈍化

高齢者は加齢とともに神経の感度が低下します。特に糖尿病患者では、末梢神経障害が進行していることが多いため、痛みを感じにくくなります。神経が鈍くなると、巻き爪の痛みや圧迫感に気づかず、知らず知らずのうちに炎症が進行してしまうことがあります。

血行不良と足の感覚の鈍化

血流が悪化すると、足先の感覚も鈍くなることがあります。血行不良が続くことで、足の末端神経の感覚が鈍化し、痛みを感じる力が低下します。この状態では、軽い巻き爪でも痛みを感じにくくなり、気づいたときには炎症や膿が溜まっていることがあります。

痛みに対する耐性

長期間にわたって足の不快感や痛みに慣れてしまっている高齢者もいます。特に慢性疾患や年齢的な体調の変化によって、些細な痛みを「我慢する」ことが多くなります。そのため、巻き爪が進行しても痛みに鈍感になり、気づかずに放置してしまうことがあるのです。

高齢者の巻き爪をチェックするためのポイント

高齢者が巻き爪の進行を防ぐためには、定期的なセルフチェックや、家族や介護者によるサポートが必要です。以下のポイントを確認しましょう。

爪の変形

巻き爪程度表

こちらの表を参考に、実際の爪と見比べてみてください。軽度の内から巻き爪矯正を始めると少ない回数で効率的に改善できます。

皮膚の状態

巻き爪によって皮膚が赤く腫れている、または硬くなっている場合、炎症の初期症状かもしれません。炎症が進行すると、膿が溜まったり、痛みを感じることがあります。

歩行時の違和感や歩き方

巻き爪による痛みを避けるため、足をかばって歩くことが多くなります。歩行時に違和感を感じる場合や、靴を履いて不快感がある場合は、巻き爪が進行しているサインです。家族や介護者は高齢者の歩き方を観察し、異常があればすぐに対処しましょう。

病院や専門院に行くべき目安

高齢者が巻き爪に気づいた場合、または巻き爪が進行している場合、次のサインが見られたら、速やかに専門医の診断を受けることをお勧めします。

  • 爪の巻き込みが進行し、皮膚に食い込んでいる
  • 皮膚に赤みや腫れが見られる
  • 出血や膿が見られる
  • 歩行に支障をきたす痛みがある
  • 高齢者が糖尿病や循環器系の病気を持っている場合、特に注意が必要

まとめ

巻き爪は痛みを伴わないことがあっても、放置すると炎症や感染、歩行障害などさまざまな問題を引き起こす可能性があります。特に高齢者の場合、痛みを感じにくくなることや、爪の状態に気づかないことがあるため、定期的に爪の状態をチェックし、早期に治療を始めることが重要です。高齢者が自分で足のケアを行うのが難しい場合、家族や介護者によるサポートが欠かせません。巻き爪の症状が悪化する前に、適切な対処をすることが健康寿命維持のためには不可欠です。

当院では、初回のカウンセリングを丁寧に行います。爪のお悩みでしたら、「切らない!痛くない!巻き爪専門院グループ」へお任せください。患者さまの末永い健康生活のためにご助力致します。

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