こんにちは、東京巻き爪矯正院 成増院です。
巻き爪にお悩みの方には、足の裏や指が硬くなり痛みが生じるトラブルも見られます。巻き爪の原因と重なる部分が多いためです。当院ではそういったトラブルにも対応しています。
やわらかい皮膚ではなく、ゴツゴツとしこりのように硬くなっていくのはいわゆる”角質化”。硬い部分は削り取って除去することが可能です。ですが安易にご自身の判断で除去しようとしたときに怖いことがあります。それはイボの可能性です。イボは角質化した皮膚と間違われるトラブルですが、正しく見分けて適切な対処をしないといけなく、間違って削ってしまうとデメリットがあります。
「これはたこ?ウオノメ?それともイボ?」
迷われて当院に来院される方が年々増加傾向にあり、見た目や原因、治療法が大きく異なります。
今回は、胼胝(たこ)・ウオノメ・イボの違いとできる原因について、わかりやすく解説いたします。正しい知識を身につけることで、適切な対処や予防ができるようになります。
たこ・ウオノメ・イボ、それぞれの違いについて
胼胝(たこ)とは?
たこは、皮膚の一部が硬く厚くなる現象です。
たこができる場所は親指の第一関節の外側(靴にこすれる箇所)や指の付け根の地面に広く当たる箇所が主です。体重が重くのしかかったり、靴の中でこすれていくと次第に大きくなっていきます。見た目は黄色で厚みが増すほど色も濃く映ります。
皮膚の表面にカサブタのように形成した場合は痛みはあまりないのですが、皮膚から飛び出るかのように分厚くなった場合には常に小石を踏みしめたように感じて酷いときには痛みになります。
主な原因は、慢性的な摩擦や圧迫。長時間の立ち仕事やスニーカー以外の靴を使用している環境の人ほど重症度が増します。
鶏眼(ウオノメ)とは?
ウオノメは角質が芯のように皮膚内部へ向かって硬化する皮膚トラブルです。
足裏の重心バランスが崩れて負荷が偏った場所に出現します。特に真ん中の指3本の付け根に起こりやすく、ここは本来地面に着かない箇所であるにもかかわらず、開帳足という骨格の変化により付け根のカーブが凹から凸になってしまったのがそもそもの原因です。また、指がまっすぐでなく関節が曲がった位置で固定されてしまうと、関節の突出が靴の内側にこすれてウオノメを形成することもあります。見た目は小さく円形で、中心に芯のような点部分が見えます。
たこと比べると痛みの度合いは明らかにこちらが上です。皮膚の内部の神経層に角質がぶつかるからです。
ちなみにたことウオノメがいっしょにできることも多く、たこの中に点が見えたらそこはウオノメです。
イボとは?
イボ(足底疣贅・ウイルス性いぼ)は、ウイルス感染が原因でできる皮膚病変です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷口から入り込むことで発生し、足の裏などにできると、たこやウオノメに似て見えることがあります。
特徴的なのは、
• 表面がざらざらしている
• 中央に黒い点状の出血斑(点状出血)が見られる
• たこやウオノメのような芯ではなく、ウイルス性で広がる可能性がある
という点です。つまりよく見ると見た目だけで判断できます。
特別な注意点としてイボは自己処理すると感染を広げるリスクがあるため、皮膚科などでの治療が推奨されます。

胼胝(タコ) | ウオノメ | イボ(ウイルス性) | |
原因 | 摩擦・圧迫 | 一点集中の圧 | ウイルス感染(HPV) |
痛み | 少ない | 押すと痛む | 押すと痛むこともある |
見た目 | 広がった厚い角質 | 中央に芯のある円形 | 表面がザラザラ・黒点あり |
感染性 | なし | なし | あり(接触でうつる) |
治療法 | 角質ケア・靴改善 | 芯の除去・圧の除去 | 医療機関での処置が必要 |
なぜできる?主な原因と予防法
足のトラブルの多くは、足にかかる過度な圧力や摩擦、靴の不適合、あるいはウイルス感染によって引き起こされます。
予防ポイント
足に合わない靴はトラブルの元。特に幅やつま先がきつい靴、ヒールの高い靴は要注意です。できるだけフィッティングの良い、足を圧迫しない靴を選びましょう。
歩行のクセや重心バランスが崩れていると、同じ場所にばかり負担がかかりやすくなります。猫背やO脚なども関係しますので、姿勢改善やインソールの活用も効果的です。
お風呂上がりに角質をやさしくケアしたり、保湿クリームを使って皮膚を柔らかく保ちましょう。芯のあるウオノメは無理に削ると悪化することがあるため、自己処理は避け、専門機関での処置をおすすめします。
イボの原因となるウイルスは、公共のシャワー室やプールなどで感染することがあります。裸足で歩くのは避け、清潔を保ちましょう。
当院にいらっしゃる方の中には市販のスピール膏を試された人も多いです。「何度も試したけど良くならなかった」という感想がよく出ますが、”完治=もう再発させない”ことと”一時的に良くなる”はまったく異なりますので、完治を求めるならば上記の予防ポイント取り入れ日々の負荷を減らすしかありません。あくまで当院で行う施術も、角質の除去であり完治に至りません。ただし皮膚のターンオーバーを狙って定期的に通ってもらうことで角質ができにくくする、そういった考え方で施術を行っています。また販売しているインソールは一般の量販店のものではなく、県外の専門店から仕入れた骨格サポート効果が優れたものを採用しています。これ目当てのリピーターの方もいらっしゃるほどです。
たこ・ウオノメ・イボは、見た目が似ているため混同されやすいですが、原因・性質・対処法が大きく異なります。足に違和感があるときは、自分で判断せず、専門家に相談することが早期解決の近道です。
東京巻き爪矯正院 成増院では、巻き爪や足裏の角質トラブルを総合的にサポートしています。足元の健康は、毎日の快適な歩行に直結します。小さな異変に気づいたら、ぜひご相談ください。