「巻き爪の多くは“爪の問題”ではなく“足の変形”が原因」
巻き爪というと爪自体のトラブルと思われがちですが、実は外反母趾・偏平足・浮き指などの“足の骨格的な崩れ”が根本原因になっていることがとても多いです。
足の使い方が悪くなると、歩行時に指がしっかり機能しなくなり、その結果として爪にかかる力のバランスが狂い、巻き爪につながります。
「足がゆがむと、なぜ巻き爪になるのか」
信じられないかもしれませんが、爪はもともとカーブを描いて伸びようとする性質を持っています。
本来であれば歩くときに下からの適度な圧（指で地面を押す力）が加わることで爪が広がり、“巻こうとする力”を打ち消してくれます。
しかし外反母趾・浮き指・アーチ低下などがあると、足指がうまく使えず、
- 地面をしっかり踏めない
- 指が浮いてしまう
- 歩行のたびに指が働かない
といった状態が起こります。
すると本来入るはずの 「爪を広げる方向の力（＝下からの圧）」 が不足し、爪が自然なカーブ以上に巻き込みやすくなります。
また、足の変形が強くなると、指が地面に接地しないため、
- 地面からの押し返しがなくなる
- 爪を横に広げる力が弱まる
- もともと巻きたがる爪の性質が強く出る
というメカニズムで巻き爪が進みます。
「インソール（中敷き）は巻き爪対策になる？その理由とは」
インソールは単にクッション性のあるものを足に入れるものではなく、足指が本来の動きを取り戻す環境をつくるためのサポート器具です。
正しく設計されたインソールは、
- アーチを支える
- 重心を整える
- 指が地面に接地しやすくなる
- 下からの圧がしっかり爪に伝わる
といった作用で、巻き爪の根本原因（指が使えない状態）の改善のサポートになります。
しかし、どんなインソールでも良いわではなく、市販の厚みがある柔らかいインソールは、着地が楽に感じる一方で足が安定せず、指も働きづらいままです。
巻き爪改善に必要なのは、
- 足のアーチを立体的に支える
- 足指が自然に地面を押せるよう誘導する
- 骨格の崩れを補正する
といった “骨格サポート型インソール” です。
しかし、オーダーは費用も時間もかかるため、まずは足の機能を引き出す設計になった市販のインソールを試すのも十分価値があります。
効果を感じたうえで、必要な方はオーダーも検討していくのが良いのではないでしょうか。
当院で扱うインソールは、
- 足のアーチを立体的に支える
- 指が自然に使える姿勢へ誘導
- 足裏の重心バランスを安定
- 靴の中で足が前滑りしにくい
という特性があり、巻き爪の再発防止にとても相性がいい構造です。
単に「楽になる」だけではなく、足本来の動きを取り戻すことに特化しているため、巻き爪の原因そのものへのアプローチが可能な事から巻き爪の根本改善のためにインソールの活用は有効であると言えるでしょう。
「最後に」
巻き爪は爪の問題ではなく、下からの圧が入らない＝足指が機能していない状態が大きな原因です。
インソールで足のバランスが整うと、
- 指がしっかり地面に着地する
- 理想の足底の圧力分散ができる
- 爪が広がる力（巻かないようにする力）が回復する
- 巻き爪の再発を防げる
という好循環が生まれます。
東京巻き爪矯正院 三鷹院では「爪だけ」ではなく足全体の環境を整えるケアのご提案も積極的におこなっておりますので、根本改善を目指したい方は一度ご相談にいらしてはいかがでしょうか。
