巻き爪とは
巻き爪は爪が端から内側へ向かって湾曲していく症状です。個人差があるため、巻き方に人それぞれ特徴があります。その特徴から靴・歩き方・日常生活などの問題点が見えてきます。
巻き爪は年齢・性別に関係なく起こる爪トラブルで、現代病と捉えることもできます。病院や当院のような矯正院へ訪れる方は1割を超える程度で、実際には10人に1人以上は軽く超えていて、隠れ巻き爪患者様がいます。
本当はどこかで診てもらいたくとも、巻き爪を専門とする病院もなく、巻き爪難民の受け皿が少ないのが現状です。
また、手術や矯正といった何かしらの手段で改善したとしても、再発のリスクは付きまといます。再発改善の指導まで徹底して行ってくれる場所を探せば、さらに数が限られてくるでしょう。
巻き爪を放置することのリスク
巻き爪であっても、痛みが伴う割合は3割程度だというデータも出ています。痛みがないから放置してしまいたくなる気持ちは理解できます。ですが湾曲が強くなるに従い爪の役割が果たしにくく、膝や腰への不調、さらには転倒などのリスクへ発展していきます。
爪は10°~30°という緩やかなカーブを描いているときに、最も指先を効率的に支えることができますが、40°~50°の軽度(当院の巻き爪度数表参照)から少なからずリスクが生まれてきます。
巻き爪が重度以上になれば、そこから改善しようとしても通院が最低でも5~6回以上で、中には10回程度施術を繰り返したり、緩やかなカーブへは到達せずに改善効果が限定的になることもあります。そういったリスクや時間・費用面なども考慮し初期の段階での矯正が理想です。
巻き爪は矯正で直す
巻き爪の改善には大きく2種類ありまして、医療機関での手術的療法と当院の矯正のような保存的療法に分けられます。どちらを選んでも結果として改善になればいいのですが、原因をケアしなければ同様に巻き爪再発の可能性は付きまといます。
再発した場合に、また手術的療法を選びたがる方はそういらっしゃらないように感じます。なぜならば治療に痛みを伴うからです。当院へ来院された方の中で手術をすでに経験済みの方は「もうあの痛みは経験したくない」と口を揃えます。
巻き爪矯正であれば、樹脂製プレートを爪甲(爪の表面)に貼り付けるだけなので、基本的に痛みが起こる可能性がかなり低いです。※そもそも傷が出来ている方はその限りではありません。稀に神経系に異常がある方や爪の薄く脆い方などは違和感を覚える方もいる程度です。