巻き爪と妊娠は実は深い関係があります。
妊娠して体重が増えたり歩き方が変わったり、足にむくみが出る、また運動不足になることで巻き爪になることがあるのです。
妊娠してお腹が大きくなると足の指の爪切りも大変な作業になりますが、ケアを心がけて巻き爪を防ぎ、体の健康を保ちましょう。
巻き爪と妊婦
巻き爪は、特に足の親指がなりやすいもので、子どもから高齢者まで年齢に関係なくみられる症状です。
妊婦も巻き爪になるのは、妊娠中にみられるさまざまな体の変化が原因となっています。
【1:体重が増える】
出産を間近に控えた女性は、少ない人でも7~8㎏、多い人で20㎏体重が増加するといわれています。
短期間に急激に体重が増えると、足の爪には相当な負荷がかかります。そうなると、爪は内側に巻きやすくなります。
足の骨格は、足のかかとから足先に向けてアーチ状に伸びていますが、体が重いために、その骨格が崩れやすくなり、その結果、足への負荷が指先の負荷につながって、爪が変形しやすくなるのです。
【2:歩き方が変わる】
体重が増えるにつれてお腹を突き出し、後ろに反り返ったような歩き方になると、足の裏の後ろ側に重心が移ります。そうなると、足先が浮きやすくなります。妊娠の重心移動により浮指状態が生じるということです。
足先に十分な負荷がかからないために、爪は巻き込むように伸びていきます。
【3:深爪】
妊娠中は、足元に手が届きにくいので、爪切りなどの足のケアを怠りがちです。うまく切れずに深爪になると、巻き爪になりやすいです。また腹部が出てくることで
【4:足のむくみ】
個人差がありますが、妊娠中は体内の水分量が増えるために、足がむくみやすくなります。
ひどい人は、普段履いている靴が履けなくなるほど、足の大きさが変わります。この状態で、サイズの小さい靴を無理に履き続けていると、巻き爪が悪化することがあります。
【5:運動不足】
妊娠中は、運動不足になりがちです。足は、歩いて地面から押されることで、爪が巻き込んで伸びるのを防いでいます。
歩くことが少ない生活を続けていると、巻き爪が悪化しやすくなります。
巻き爪予防〜妊娠時のセルフケア〜
妊婦が自分でできる日常の巻き爪予防ケアを、下記にご紹介します。
【1:深爪をしない】
爪の先の白い部分を1㎜ほど残して横にまっすぐに切ったあと、両端は削りすぎないよう、ヤスリを使って角を丸くなるようにします。
妊娠後期はお腹も大きくなり、切りづらくなるので、家族の誰か(「旦那さん!助けてあげてください」)にやってもらうか、産院で看護師にお願いするようにしましょう。
【2:ペディキュア、ジェルネイルは控える】
これらは爪を補強する効果がある一方で、やりすぎると爪に負担がかかり痛めることになります。
ネイルのメイク時のヤスリの使用や、アートをオフにする時に使用する除光液(リムーバー)は、爪に大きなダメージをもたらします。
また足へジェルネイルをすると、硬化時に爪が10%ほど縮むといわれています。爪が縮むと爪の両端が足指の肉に食い込みやすくなり、巻き爪のリスクが高まります。
【3:足に合った靴を履く】
妊娠中は、着脱が楽な大きめの靴を履きたくなりますが、足に負担をかけない靴は、足の甲をしっかり包み込むような靴ひもを結んで履くタイプです。
また、足の骨格のアーチ型をサポートするためにインソールを使うと、巻き爪の予防効果が高まります。
【4:巻き爪矯正グッズを使う】
様々なグッズが市販されており、自分でも装着することができますが、
巻き爪の程度や人によっては難しい場合もあります。特に妊娠時にはご自身での取り付けは難しいのが現実です。そして、中重度の巻き爪の場合、取り付けることが困難なだけでなく、市販グッズでは効果がないことも多いのです。あくまで、軽度巻き爪の場合に「ありかな?」という策に留めてください。
【5:足の乾燥を防ぐ】
足が乾燥すると爪も乾燥して硬くなり、割れやすくなります。オイルやクリームなどを使って保湿に努めましょう。
【6:コットンパッキング】
少し痛みがある巻き爪の場合、爪の両端部分に、米粒程度に丸めたコットンを爪と皮膚の間に挟みます。毎日取り換えながら、爪を伸ばしていきます。痛みの軽減効果があります。但し、症状によっては効果がないばかりか痛みが増したり、継続して長期間の使用は問題が発生する場合があるので避けた方が良いでしょう。状態によってはかなりコットンにより不衛生になるので注意が必要です。こちらもどうしても病院や矯正などができない場合にはしょうがないかなとおすすめする程度です。
巻き爪の本格的な治療は出産後に行う
巻き爪が悪化し、炎症がひどくなったときは、自分で治すのではなく医師の治療を受けましょう。
妊娠中は強い薬を使えないので、基本的には痛みを取り、悪化を防ぐ処置を施して経過観察を行います。そして出産後や卒乳後をめどに本格的な治療を行います。
病院で受ける巻き爪の治療には、患部を矯正するか手術をするかに大きく分かれます。
矯正器具を用いた治療は保険適用外診療となる場合が多く、巻き爪が炎症を伴う時は、手術をすることが多くなります。
【1:爪の矯正】
ワイヤーなど爪に装着した器具は、1~3カ月ごとに交換してください。
治療期間の目安は、爪の変形によりますが半年から1年ぐらいとなります。
爪の矯正方法の種類は次のようなものがあります。
<クリップ法>
爪の先をカーブが緩やかなクリップで挟み、両端の爪の巻き込みを防ぎます。
<ワイヤー法>
爪の先端に穴をあけてワイヤーを通し、内側に巻いている爪を戻します。
<ガター法>
炎症があるときに用いられる方法で、爪の両端と皮膚の間に柔らかいチューブを差し込みます。
<プレートをつける>
爪の両端までグラスファイバー製のプレートを張り付けて、その張力を利用して食い込みを抑え、爪を伸ばします。
【2:爪の手術】
手術は、爪が生えてくる部分を切除する方法で、爪の幅も狭くなり、見た目も悪くなります。また、治療効果に個人差が大きくあり、巻き爪が再発する人もいます。
現在よく行われている「フェノール法」は、まず爪の両端の巻き込んだ部分を根元まで切除した後、そこに新たに爪が生えないように、爪になる前の細胞(爪母細胞)をフェノールで焼く方法です。
やはり妊娠中でも負担の少ない矯正方法がおすすめ
巻き爪や陥入爪は出血したり、化膿してしまう前にしっかりと矯正しケアしておくことが治療も早く終わりますし、痛みも伴わなくてすみます。妊娠中でも負担が少ない巻き爪矯正が有効です。
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