爪にダメージの甘皮処理は実はNG!

甘皮があると、汚れがたまったような見た目になり爪も狭く見えます。ネイルがはがれやすいということもあり、ケアする人が増えています。しかしやり過ぎてしまうと、強度が弱くでこぼこした爪しか生えなくなるので注意が必要です。

美しい手は爪から、ネイルカラーやジェルネイルが広く普及

指先まで美しく整えられていると、何気ない所作も優雅に美しく見えます。ささくれやムダ毛を適切に処理し、ハンドクリームでマッサージして血色のよい健康的な手を目指すのは素敵なことです。

人と接することが多く、第一印象が成績にも影響する営業職の人などは、男性でも手先の美容を実践している人も見かけるようになりました。

しかし、爪へのおしゃれとなると話は少し変わってきます。ネイルカラーやジェルネイルをはじめ、直接爪に装飾を施すような美容が広く普及し、ごく身近なものとなりました。それでも、数年前までは凝った装飾や特殊な機器を使用するジェルネイルなどは、ネイルサロンでしか施すことができませんでした。

それが、家庭用のライトなどが発売され自宅でネイルオフできるような製品が続々と登場したことで、より気軽に爪を飾ることができるようになりました。

ジェルネイルは、爪に塗った樹脂を紫外線で固めるものです。数日ではがれるネイルカラーとは異なり3週間ほどもちます。はがれにくいため、取る際にはアセトンなどを含んだ剥離剤に浸して外します。やすりで削り取るタイプのものもあります。

爪の厚さは0.5mmほどしかなく、再生することはありません。ネイルをつける前処理や除去でわずかずつでも削り続ければ、だんだんと薄くなってもろくなります。本来であれば一度落としたら1カ月ほど間を空けるのが望ましいのです。

国民生活センターには、ネイルサロンで受けたケアでも痛みが出たり化膿したり、緑に変色したという被害報告が寄せられています。

セルフケアで爪にダメージを与える可能性も

専門の店舗でもトラブルとは無縁ではないのですから、正しい知識なしに自己流でセルフネイルやケアをしていればどうなるでしょうか。

自宅では、用具や手先の消毒をせずにネイルをしていることもあるでしょう。甘皮処理もついつい力が入り過ぎ、皮膚まで傷めるケースが後を絶ちません。爪がはがれて変色してしまうと、元通りになるまでは何カ月も時間を要します。

おしゃれを楽しむならば、自己流ではなく正しいケア方法を知ることが大切です。手の表情を美しくみせるのは、健康な爪があってこそ。一時のおしゃれで、自分の爪を痛めることがないようにしましょう。

割れ爪症例

割れ爪症例

甘皮のケアには十分に注意を

ネイルケアで用いるグッズや爪用のクリームなどが、ドラッグストアでも並ぶようになりました。ネイルサロンに行かなくても、自分でもできるのが甘皮のケアです。

爪は伸びてくるときに角質と一緒に生えてきます。甘皮といっても、除去するのは爪の上にはりついて伸びてきた余分な角質だけです。この余分な角質が爪の表面に残されたままだと、汚れがたまったような見た目になります。ガサガサし爪も狭く見えます。ネイルをした際に根元の甘皮部分からはがれやすいということもあり、基本のお手入れとして日常的に行っている人も増えています。

確かに、プロのケアで的確に処理できればすっきりと美しい指先が手に入ります。ただし、爪の根元にある甘皮は生えてきたばかりのやわらかい爪を保護する役目があります。爪と皮膚の間に細菌が入り込むことも防いでくれます。技術力の高いネイリストであれば、髪の毛一本ほどの幅の甘皮を残してケアします。

しかし、トラブルがあることからもわかるように、甘皮を取りすぎ皮膚を傷つけることあります。特に自己処理では、甘皮を取り過ぎてしまうのです。甘皮は不要なものではなく、必要があって存在するものです。やり過ぎてしまえば、新しく生えてくる爪に悪影響を及ぼします。強度が弱く、でこぼこした爪しか生えなくなるのです。

甘皮処理を行うと、爪が長くきれいに見えます。それだけに、余分な甘皮が出てくると気になってケアしすぎてしまうことが、トラブルを引き起こす原因となっています。美意識を持つことは素敵なことですが、過ぎたるはなお及ばざるがごとし。1カ月に1回程度にとどめておきましょう。

美容室に行くように、定期的にネイルサロンに行く習慣がある人もいるでしょう。気持ちがリフレッシュされ、整えられた指先から元気をもらえるひとときです。

ネイリストにきちんとケアしてもらえますが、ジェルネイルなどは爪に負担をかけることにもなります。ジェルネイルや人工爪をつけていて、痛みが生じたり黄色や緑色に爪が変色したりすることがあるかもしれません。つけ爪などは、内側の自爪の様子がわからないので注意しましょう。

常に爪に装飾を施している状態で、素爪の期間がないままにネイルを続けていれば爪に負担がかかりますので、爪を休ませる期間を意識的に設けましょう。

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